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宮崎県霧島連山の山麓チーズ工房で造られたフェルミエ製、国産ウォッシュチーズです!
皆さま、こんにちは。
料理研究家/食のトータルデザイナーの小野孝予です。
5月下旬、九州最大級のチーズイベントのお手伝いをしに大分県まで行って参りました。そして翌日は、チーズプロフェッショナルメンバー数名で、宮崎のワイナリーやチーズ工房を巡りました。そんな訳で前回に引き続き、今回も美味しい国産チーズのご紹介です。
この度は宮崎県と鹿児島県の県境、小林市でアイスクリーム、ヨーグルト、チーズなどの乳製品を製造・販売している『ダイワファーム』のバラエティー豊かなチーズの中から、ウォッシュチーズ、「ロビダイワ」にスポットを当ててみました。
『ダイワファーム』の特徴は、自ら牛を飼ってミルクを絞り、そのミルクでチーズを製造販売する、所謂「フェルミエ」(酪農とチーズ製造のどちらもしているチーズ農家)という点です。チーズプロフェショナル協会の調べによると、日本のナチュラルチーズ生産者は、トータル263(2018年4月現在)にも及びますが、大抵はミルクを他から購入してチーズ造りをしています。『ダイワファーム』のように酪農、製造、販売の全てを行なっているチーズ工房は、日本では数えるほどしかありません。
『ダイワファーム』の牛達です。ご覧のように牛の種類はホルスタイン、ブラウンスイスなど様々で、その日に絞った牛の混乳でチーズも造っているそうです。
(乳牛だけではなく、肉牛も飼育しています)
チーズの製造工房や熟成庫も特別に見学させて頂きました。
そして「ロビダイワ」だけでなく、『ダイワファーム』の美味しいチーズを色々、美しいチーズプラトーにして下さり、ご馳走になっちゃいました!
「ロビダイワ」は、塩水で洗いながら熟成させるウォッシュタイプのチーズで、外皮に納豆菌と同じ種類のリネンス菌が繁殖して、ネバっとしてオレンジ色になります。独特の香りとクリーミーな味わいが特徴ですが、欧米のウォッシュチーズよりは優しい風味です。そのまま食べても美味しく、またお料理の隠し味にすると良い仕事をしてくれます! 赤ワインとのマリアージュが最高ですが、これからの季節には泡と合わせるのも良いですね。
ダイワファーム代表の大窪さま、我々の訪問を歓迎して下さり、取材にも快くご協力して頂きありがとうございました。
日本のチーズは、本当に進化しています。
国産フェルミエのチーズ「ロビダイワ」、是非皆さまもお試し下さいませ。
※掲載情報は 2018/06/10 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理家/チーズプロフェショナル
小野孝予
大手航空会社キャビンアテンダントとして12年程勤務し、その後は食の世界に転身。現在は家庭料理、チーズ&ワインの教室を主宰すると共に、NPO法人チーズプロフェッショナル協会幹事を務める。外部セミナー講師、コラム執筆、レシピ考案、商品開発&プロモーション、メディア出演。昨今はSDGsの食品ロス削減、エシカル消費、アップサイクルにも繋がるちょっと新しいチーズの楽しみ方「チーズアシェット(R)」を推進中。
著書「チーズ☆マジック おいしい、みんな大好き!ごちそう家ごはん」 (清流出版)
料理教室クオリア主宰 チーズ料理研究家 シュヴァリエ(フランスチーズ鑑評騎士の会) ソムリエ きき酒師