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粗食の魅力
ひととおり贅沢を味わった後は粗食に向かう。これは先進国共通の現象じゃないかと思う。白米よりも玄米、玄米よりも麦、さらには古代米やキヌアなど、いわゆる雑穀と呼ばれるものが「栄養豊富で身体にいい」ともてはやされ、意識高い系の人やセレブリティに人気なのだ。
で、欧米で昔から食べられているオートミールも原料はオーツ麦。オートミールの発祥はアイルランドだそうで、厳しい気候でも育つオーツ麦を使った、ごくごく質素な食事であります。
その本場アイルランドでオートミール製造最大手がフラーバンズ社。ここのオートミールが2年前から輸入されております。ひとつは「クイック」というもの(上画像の右側)で、牛乳にしばらく浸しておくだけでも食べられる。もうひとつは「ひきわり」というもの(上画像左側)で、こちらは加熱して食べるタイプだ。
クイックは時短によし
クイックタイプは本当にクイックに食べられる。皿にあけて牛乳を注ぎ、何とな~くスプーンでつついているうちに柔らかくなってくる。あらかじめ加熱してあるから、そのまま食べても問題ない。
かつて、紀尾井町のホテル・ニューオータニでオートミールの朝食を食べたことがある。質素な食事のはずなのに、なんだか自分がワンランク上の人間になったような錯覚を起こしたものです。
ひきわりはご飯で
ひきわりタイプはお米と一緒に炊くのがオススメ。
米を研いだあと、オートミールも混ぜて一緒に浸漬させ、あとはいつもの火加減で炊けばよし。
炊きあがりの香りは独特で、麦を混ぜこんだご飯よりもさらに香ばしい。台所中がいい香りで満たされるのだ。
かくのごとし。
もちもちした白米の合間に、ぷちぷちと弾けるオートミールの食感が快感であります。
梅干しや佃煮と合わせても違和感ナッシング。歯応えがあるから、じっくり噛んでいると少量でも食べ応え充分だ。
お値段はクイックが400円、ひきわりが350円であります(どちらも税別)。
ごちそうさま!
※掲載情報は 2018/05/18 時点のものとなります。
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キュレーター情報
缶詰博士
黒川勇人
昭和41年福島県生まれ。平成16年から世界の缶詰を紹介する『缶詰blog』を執筆。缶詰に精通していることから"缶詰博士"と呼ばれ、TVやラジオ、新聞など各種メディアで活躍中。国内外の缶詰メーカーを訪れ、開発に至る経緯や、製造に対する現場の“思い”まで取材するのが特徴。そのため独自の視点から缶詰の魅力を引き出し、紹介している。
著書は『おつまみ缶詰酒場』(アスキー新書)、『缶詰博士・黒川勇人の缶詰本』(タツミムック)、『缶づめ寿司』(ビーナイス)、『日本全国ローカル缶詰 驚きの逸品36』(講談社プラスアルファ新書)『缶詰博士が選ぶ!「レジェンド缶詰」究極の逸品36』(講談社プラスアルファ新書)、『安い!早い!だけどとてつもなく旨い! 缶たん料理100』(講談社)など。小曽根マネージメントプロ所属。
お問い合わせ Mail:k-k@kosone-mp.com