鰹節の原点!うどんを100倍おいしくする「西伊豆しおかつお」

鰹節の原点!うどんを100倍おいしくする「西伊豆しおかつお」

記事詳細


紹介している商品


私たち日本人のソウルフードともいえる「鰹節」。かつお出汁のお吸い物をいただくと、なんだかわけもなくほっとしてしまいますよね。今でこそ削り器で削る人は減ってしまいましたが、それでも私たちの日常には欠かせないものだと思います。でもみなさん、鰹節がどうやって生まれたのかご存知ですか? 今回ご紹介する「塩鰹」が、鰹節の原点ともいえるものなのです。

鰹節の原点!うどんを100倍おいしくする「西伊豆しおかつお」

「塩鰹」は、鰹を塩漬けにして保存したことから始まった食べ物で、鰹をまるごと塩に漬け込んで乾燥させた塩蔵品です。昔から年末になると、縁起の良い神聖な食べ物として、軒先や神棚に吊るして開運や家族繁栄を願ってきました。江戸時代にはおかずの1つとして庶民の間に広がり、その人気は、当時の「おかず番付」でまぐろ刺身に次いで前頭六枚目を獲得するほどでしたが、流通技術の進化や減塩志向の影響などで、生産者・生産地がどんどん減少。今では、かつてからの名産地・西伊豆の田子地区で、3店舗のみで生産されています。

 

「このままでは塩鰹が絶滅してしまう……」
そんな現状に危機感を抱いたメンバーが2009年7月に立ち上げたのが、「しおかつおの会(仮名)」でした。その名の通り、伊豆にしかない伝統的な神事も兼ねた保存食品「塩鰹」を通じて、伊豆地域の発展に貢献していくという会です。現在は「西伊豆しおかつお研究会」と改名し、会長に『カネサ鰹節商店』の芹沢安久氏、副会長に『三角屋水産』の中島繁氏を迎えて、塩鰹の普及活動を行っています。

鰹節の原点!うどんを100倍おいしくする「西伊豆しおかつお」

芹沢会長に「塩鰹のおすすめの食べ方は?」と尋ねたところ、即答で「西伊豆しおかつおうどん!」と返事が返ってきました。塩鰹そのものももちろん美味しいのですが、塩気の強さ等でなかなか手が出にくい。うどんにすれば、塩鰹の風味がダイレクトに味わえる上に食べやすく、多くの人に食べてもらえるのではないか、と考え出されたメニューだそうです。さらに、誰にでも作りやすいので、この「西伊豆しおかつおうどん」を西伊豆の自慢の郷土食として地元の飲食店に広げていくなど、町興しにも繋げていきました。

鰹節の原点!うどんを100倍おいしくする「西伊豆しおかつお」

ご当地グルメグランプリの「B-1グランプリ」への参加、地元でのレシピコンテストや料理教室の開催、商品開発、国内外からの視察の積極的な受け入れ、マイ塩鰹づくり体験など、さまざまな活動を行っています。その結果、2014年にはイタリアスローフード協会の「味の箱舟」に認定。世界にその価値を認められることとなりました。さらに、2017年11月22日には、お正月の風習・文化として「正月魚(しおかつお)」が西伊豆町の文化財に指定されました。

 

 「西伊豆塩かつおうどん」の定義は、西伊豆しおかつおを使用していることと、混ぜ麺であることの2点。ほどよい塩気と濃厚なうまみが麺と絡んで、舌を喜ばせてくれます。伝統食品だけれど、新しいその味わいを、ぜひお試しあれ。

※掲載情報は 2018/04/20 時点のものとなります。

  • 5
ブックマーク
-
ブックマーク
-
この記事が気に入ったらチェック!
鰹節の原点!うどんを100倍おいしくする「西伊豆しおかつお」
ippin情報をお届けします!
Twitterをフォローする
Instagramをフォローする
Instagram
Instagram

キュレーター情報

青山志穂

ソルトコーディネーター

青山志穂

東京都出身、沖縄県在住。
大手食品メーカー勤務から一転、塩に魅せられて塩の道へ。塩の専門店で社内資格制度の立ち上げなどを行ったのち、2012年に(社)日本ソルトコーディネーター協会を立ち上げて独立。現在は、塩のプロフェッショナルであるソルトコーディネーターの育成のほか、全国を飛び回りながら、塩の基礎知識や使い方などに関する講座や講演、テレビやラジオ、雑誌などへの出演、塩売場のコーディネートなどを行いながら、塩の啓蒙活動に努めている。有名シェフとの塩をテーマにしたコラボレーションイベントや食品メーカーの商品企画も手掛ける。著書に「塩図鑑」(東京書籍)「琉球塩手帖」(ボーダーインク)「日本と世界の塩の図鑑」(あさ出版)など。

次へ

前へ