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小さなことにも手を抜かない、それがきくちの梅ヶ枝餅
学門の神様として知られている太宰府天満宮の名物、梅ヶ枝餅。
餡が入った焼き餅に梅の印が押されており、大変シンプルでありながらも、お店によってそれぞれの味わいがある。
参道には、梅ヶ枝餅を販売しているお店がずらりと軒を連ねている。
その中でも、地元にファンが多いことで知られている名店、それが『きくち』だ。
赤い提灯が目印のお店には、いつも行列ができている。
『きくち』の梅ヶ枝餅の餡は、きれいな小豆色。
ふつうの餡よりも少し赤いのは、小豆のアク抜きを丁寧にしているから。
季節や気温・湿度に合わせて、小豆を水に浸す時間を微調整し、洗い上げ、透明な水になるまでしっかり時間をかけてアク抜きする。
小豆は、厳選された北海道十勝産の高級小豆「雅」のみを使用するというこだわり。
独自の製法で練り上げた餡は、小豆本来の旨味を引き出した上品な甘さで、優しい口当たり。また、絶妙な塩加減がなんともたまらない。
日本茶はもちろん、コーヒーにもよく合う。
店内に喫茶コーナーも設けており、焼きたての梅ヶ枝餅と飲み物のセットメニューが楽しめる。
生地（餅）に最高級の国産もち米粉とうるち米粉をブレンドすることで、翌日になっても硬くなりにくい。
また、より長時間柔らかさを保つことができるよう、餡を包む際に外皮を薄く均等にしている。
焼きたては「パリッ」と、冷めれば「モッチリ」とした食感が楽しめるのだ。
『きくち』では、冷凍の梅ヶ枝餅の販売もしている。
（左：5個入り 右：10個入り）
太宰府天満宮参道の本店以外にも、駅・ホテル・スーパー・ゴルフ場などたくさんの売り場を構えており、オンラインショップでも購入可能だ。
焼きたてをマイナス45度で急速凍結しているので、冷凍保存（6か月間保存可能）なら、家庭でいつでも焼きたての梅ヶ枝餅を楽しむことができる。
解凍方法は様々なパターンがあり、これも楽しみの一つ。
自然解凍すると、冷たいままでも「しっとり」「もっちり」した食感をアイス感覚で味わえる。
「もっちり派」は電子レンジで、「パリッと派」は、電子レンジの後にオーブントースターで軽く焼くと美味しく頂ける。
素材にこだわると同時に、小さなことにも手を抜かない。
それが『きくち』の梅ヶ枝餅の美味しさの秘密。
創業66年、初代店主が考案した素材・製法をそのままに、丹精込めて手作りし、『きくち』の味を守り続けてきた。
餡と一緒に、たくさんのこだわりが詰まった『きくち』の梅ヶ枝餅。
太宰府天満宮参拝の際には、ぜひ心に残る手作りの逸品をお土産にしていただきたい。
※掲載情報は 2018/04/25 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ちょっと気の利いた家庭料理研究家
杉山純子
福岡市平尾にてお料理教室「Convivialite」（コンヴィヴィアリテ）主宰。
学生時代、数か国にホームスティを経験し、世界の家庭料理を通じて食が笑顔の源になる事を肌で感じる。日々の生活に追われる中にも、女心を忘れずおしゃれな料理でまわりにいる人に幸せや笑顔運びたいとの思いから、エコール・エミーズに入り一流のシェフから技術と心得を学ぶ。
主婦の肌感覚で、無駄を省き、忙しい日常でも作りやすいようにアレンジしたレシピや、見た目は豪華なのに身体も喜ぶ、ご馳走おうちごはんが好評を頂き、「ちょっと気の利いた家庭料理教室」として、口コミで広がり、九州各地からキャンセル待ちも多い。
＊著書
講談社文庫「エコールエミーズおもてなしおしゃれごはん」。
祥伝社ムック「サロネーゼになりませんか？」にレシピ掲載。
＊レシピ提供および出演媒体＊
セブンイレブンジャパン様、クリナップ様、東京三菱UFJ銀行系列、ELLE a table、西部ガスさま、新聞、TV局など多数
お問い合わせ:info.convivialite@gmail.com
HP：http://convivialite.jimdo.com/
