ルイ14世から「ワインの王」と称えられたハンガリー産の貴腐ワイン「トカイワイン」

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トカイの自然が生み出した奇跡のワイン

ハンガリー北東部のトカイ地方は、世界でも有数の最高品質の貴腐ワインが造られる産地です。この土地では、約800年にわたり貴腐ワインが造り続けられてきました。

 

太陽王ルイ14世が「ワインの中の王様」と絶賛したトカイワインは、実は偶然の産物でした。
17世紀、オスマントルコがハンガリーに侵略した際に、侵略の影響からトカイ地方での葡萄の収穫が遅れてしまいました。収穫の遅れた葡萄は干し葡萄のようになっていましたが、その葡萄でワインを作ったところ、今までのワインでは味わえなかった、芳醇な甘みのあるワインになったのです。このように貴腐ワインはトカイ地方で生まれました。

 

さらに、トカイ地方は貴腐ワインを造るのにもっとも恵まれた環境の場所でもあります。ティサ川とボドログ川、二つの川が合流するこの地方は、秋から冬の早朝に濃い霧が発生します。この濃い霧によって湿度があがり、葡萄に付着すると貴腐菌というカビが発生します。この貴腐菌が甘いワインを生み出すのです。

 

オーストリア皇帝マリア・テレジア、ローマ教皇ベネティクト14世、ロシア皇帝ピョートル1世、フランス王ナポレオン3世をはじめとする数々の皇帝・王たちがトカイワインの虜になり、買い集めたと言われている黄金のワイン。是非、皆さんも一度味わってみてくださいね。

※掲載情報は 2018/04/07 時点のものとなります。

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ハンガリー大使館

ハンガリー大使館

中欧に位置するハンガリーは、アジアに起源をもつ騎馬民族であったマジャル人が良質な牧草地を求め現在の地へ何百年もかけて移動し、定住したユーラシア大陸のもっとも西に住むアジアの民の暮らす国で、もっとも東に住む日本人を尊敬する親日的な人々が多く暮らす国でもあります。首都ブダペストは、ドナウの真珠とたたえられている美しい街で、日本人旅行者から「この街を歩いているだけでいつの間にか微笑がでる」との感想も寄せられました。日本の1/4の国土に9つの世界遺産を始め見所やグルメ、ワイン、温泉、音楽などが凝縮されており、訪れる旅人の五感を満たします。食という多様な切り口で皆様にハンガリーの魅力を存分に知っていただけるよう情報を発信していきます。

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