月桃茶
プレシャス奄美 住所:鹿児島県奄美市笠利町大字宇宿半川原2569-5
従来から日本には様々なお茶があります。お茶自体は中国が発祥で、紀元前からあるみたい。日本には奈良時代や平安時代に、遣唐使などにより伝来したといわれています。当時は貴族や僧侶など身分の高い方々のみが嗜んでいたようで、そのうち「茶道」が発展し、一般市民にも広く浸透するようになったとか。僕自身はそれほどお茶にこだわりがなかったのですが、まさにippinで多くの逸品をご紹介するうち、各地でお茶を目にすると購入するようになり、今では結構、試飲しています。
そんな中、先日、奄美大島に伺って、また衝撃のお茶に出会ってしまいました。それが「月桃茶(げっとうちゃ)」。月桃ってご存知でしょうか? 九州や沖縄で見られる植物で、沖縄では「サンニン」と呼ぶそう。その葉を使用したお茶なのです。
今回ご紹介させていただくのは『プレシャス奄美』の「月桃茶」。鹿児島県の奄美大島は日本で3番目に大きな島で、北から南までクルマでも3時間くらいかかります。自然が多く、おそらく2018年内には世界自然遺産に登録されるのでは?という噂で、すでに今、大ブーム。近々の予約では宿がほぼ取れないという人気の島になっています。
『プレシャス奄美』は、奄美大島で就労継続支援B型事業所として活動したり商品を作ったりしています。特にこの「月桃茶」は、地元産の月桃の葉を使用しているという地産地消な点がGOOD。肝心の味ですが、ネットなどでは「桃のような甘めの」と書いてあるものを見かけますが、僕としてはけっこう漢方薬的な風味に感じました。それが却って体に良さそうで惹かれたというわけ。実際、ノンカフェインで、食物繊維、ミネラル、マグネシウムなどが豊富らしいです。赤ワインの数十倍のポリフェノールを含んでいるともいわれています。お茶で健康、まさにippinならではの逸品です。
プレシャス奄美 住所:鹿児島県奄美市笠利町大字宇宿半川原2569-5
※掲載情報は 2018/04/06 時点のものとなります。
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。