記事詳細
紹介している商品
上品な甘さと優しい色あい。半田・松華堂の「季節の棹菓子」
茶道を始めて10年ほどになります。私は、名古屋にお家元のある「松尾流」という流派でお稽古させていただいているのですが、松尾流でのお茶会など折に触れて用いるお菓子元が、同じ愛知県内の半田市にある和菓子店『松華堂』です。
創業は江戸時代後期という老舗和菓子店『松華堂』は、地元の方や茶道に親しんでいる方など、知る人ぞ知る名店。私は、松尾流の茶道がご縁で知ったお店なのですが、その品が良くやわらかな美味しさに、すっかりファンになりました。
中でもお気に入りは「季節の棹菓子」。月ごとに替わる棹菓子は、なんとも優しい色合いで毎回楽しみにしています。こちらは「春うらら」と銘のついた、陽春を思わせる一品。
『松華堂』の棹菓子は、ふわりと口どけの良い“浮島”の生地と、柔らかく炊いた“羊羹”、そして伊勢芋を使った“かるかん”の3種類を重ねたもの。
浮島の軽やかさと羊羹のなめらかさ、かるかんのもっちり感。それぞれの食感がしっとりと絶妙に合わさっていて、甘さもほどよく上品で、本当に美味しい!
また、材料や製法にもこだわっていて、原材料は生産現場まで見学に訪れ厳選した国産のものだけを使い、できる限り手作りで伝統的な和菓子作りをしているそうです。
地元、半田市内のお店以外では、全国の百貨店で何店舗か取り扱いがあるのですが、私が出かける百貨店は、毎月の入荷日にすぐ品切れになっていることも。それでも、今月はどんなお菓子が届いているかしら?と、機会を見つけてはお店に出かけてしまいます。
四季折々の風情が楽しめる『松華堂』の「季節の棹菓子」。半田の老舗の美味しい和菓子を、ぜひ味わってみてくださいね!
※掲載情報は 2018/04/01 時点のものとなります。
- 6
キュレーター情報
フリーアナウンサー、ごはんソムリエ
天谷ゆか
福井県生まれ。福井放送(株)元アナウンサー。現在はフリーアナウンサー、ナレーターとして活動中。
着物の楽しさと、オーガニックコットンの心地よさや大切さを伝えるため、オーガニックコットンの木綿着物ブランド「るるん」立ち上げ、デザイン、プロデュースを手掛ける。
「食」への関心も高く、NPO法人 青果物健康推進協会所属の「ベジフルティーチャー」として、食生活の向上や食育、農業支援の活動にも積極的に参加。さらに、「ごはんソムリエ」の資格を取得。ごはんを中心とした和食の良さを伝えている。
趣味は、茶道、書道(四段)、ごはんの食べくらべ、日本酒、断捨離。