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熊本の地酒ならではの香り豊かな味わいをカステラで楽しむ
九州というと“焼酎”のイメージが強いかもしれませんが、熊本県には多くの酒蔵があります。昔から熊本は阿蘇の山々から流れる伏流水などの名水で知られており、熊本の地酒は美味しいと評判も高いんです。もちろん、その綺麗な水で育む米作りも同様に、温暖な気候から良質な酒米が栽培されてきました。
中でも精米率40%程と磨きに磨きをかけて、贅沢に作られる大吟醸は芳醇な香りが特徴。熊本の美味しい水と空気の中で育ったお米の風味が生きていて、フルーティーで華やかな香りを生み出します。
そんな大吟醸のお酒を贅沢にしみこませたのが、熊本市川尻にある『天明堂』の「酒かすてら」です。しっとりとなめらかで、きめ細かな口当たり。口いっぱいに広がる大吟醸酒の豊かな香りが後を引く美味しさです。日本酒が苦手でも、この「酒かすてら」の芳醇な香りは一度食べるとクセになってしまうかもしれません。
江戸時代に創業した『天明堂』は現在7代目。「酒かすてら」は、同じ川尻の酒蔵『瑞鷹(ずいよう)酒造』の香り高い地酒・大吟醸酒を、ひとつひとつ丁寧に刷毛で含ませたカステラです。
この『瑞鷹酒造』も、明治初期・慶応3年の創業で、熊本県の風土に根ざした酒造りを行っている老舗酒蔵です。「酒かすてら」は、そんな老舗の菓子店と酒蔵がタッグを組んだ熊本を代表する逸品なんです。
店主の話では、カステラの生地は本来、水を含むとぼろぼろと崩れてしまうため、たっぷりの大吟醸酒を含ませるための生地づくり、そしてカステラと相性の良い香り高いお酒を見つけ出すことが一番苦労されたのだとか。
春は、大吟醸酒に桜リキュールを含ませた期間限定の「桜酒かすてら」も登場。
春の陽射しがあたたかく感じる季節には、冷やして食べるとなお一層美味しくいただけます。桜を眺めながら、この『天明堂』の「酒かすてら」に酔いしれるのもいいかもしれません。
※掲載情報は 2018/03/13 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フリーアナウンサー/ナレーター
大平みな
1999年、(株)熊本県民テレビに入社。情報ワイド番組「テレビミン」のリポーターとして、美味しいモノ・コト・ヒトをみつけるため、熊本県内を駆け巡る日々を送る。
また報道記者としても活動。熊本の「教育」や「福祉」をテーマに取材する。2009年に独立し、ナレーションを勉強するため上京。東京で、熊本県の食材が多くのレストランや料亭で愛されていることを知る。
2016年、熊本に戻り、リポーターの活動を再開。まだまだ県内に眠っている美味しくて体によいモノを探索中。
二児の母。趣味は、読み聞かせ・温泉・お取り寄せグルメ。