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こんにちは。北鎌倉 天使のパン・ケーキ宇佐美 総子です。
パンの材料を買いに、藤沢さいか屋のデパ地下へと出かけたら、
物産展が開催されていて、「藤原養蜂場」という文字が目に入りました。
「養蜂場だって。おいしいハチミツがあるんじゃない?」と
引き寄せられてゆくと、そこにはずらりと色々な種類のハチミツが並んでいました。
パン作りをしている旦那さんは、日頃、お客さんから
「パンはどうやって食べるのが一番おいしいですか?」とよく聞かれるのですが、
「僕がいちばん好きな食べ方は、軽くバターを塗って、ハチミツをかけて食べるのが好きです」
といつも答えています。
ハチミツ好きの旦那さんは藤原さんのハチミツに興味津々。
かねてから食べてみたかった日本ミツバチのハチミツを見つけて、さっそく試食させてもらいました。
すると、これまで食べたハチミツとはまるで違っていました。次元が違うというか、なんというか‥。
食べた瞬間に口の中にふわっとお花畑が広がって、様々な花の香りが隠し味のように幾重にも折り重なり、心が満たされるような、そんなしあわせな味がしました。
物産展を担当されていた藤原養蜂場の野村さんにお話を伺ってみると、藤原養蜂場がすばらしい養蜂場であるということが分かりました。
創業は、明治34年に遡ります。
自然観察眼に優れた初代の藤原誠祐さんは、わずか7歳にして日本ミツバチに魅せられ、以後88年に渡って養蜂家として第一線を突き進み、利己に走ることなく、厳しい農業環境にあった東北の寒冷地対策として自ら開発、発明した独自の養蜂技術を惜しまず人々に広め、生涯をかけて「ミツバチ道」を究められました。
大正7年に昭和天皇が皇太子時、ご来盛の際には藤原養蜂場のハチミツが献上されました。
二代目場主の藤原誠市さんは、ハチミツの魅力を広めるために、
アイスクリーム、ケーキなどにハチミツを加えて、多くの人にハチミツのおいしさを伝えられ、昭和54年に勲五等瑞宝章。平成2年には藍綬褒章を受章。
そして現在の場主、三代目の藤原誠太さんは、平成元年に日本在来種ミツバチ保護のため「日本在来種ミツバチの会」を設立。
日本ミツバチの空中交尾場所を世界で初めて発見し、平成5年に日本ミツバチの研究で農林水産大臣賞を受賞。
平成22年には緑白綬有功章を受章されました。
奥様の由美子さんはスズメバチの研究で岩手大学で博士号を取得。二人のお子様も蜂に携わるお仕事をされていらして、まさに蜂一家。
藤原養蜂場は、代々に渡って蜂道を追求されている養蜂界のレジェンドだったのです。
写真:三代目場主 藤原誠太さん。
日本に古来より生息している日本ミツバチが集めた希少なハチミツ。日本ミツバチは、何種類もの花の蜜を集め、
その蜜が巣の中の蜂たちによって、濃縮されて、繊細で華やかな味わい深いハチミツとなります。
一度に大量のハチミツが採れる西洋ミツバチとは異なり、
日本ミツバチのハチミツは、一年間かけて(または数年かけて)ようやく採蜜ができる大変、希少価値が高いハチミツなのです。
ハチミツを選ぶ上で大切なポイントをご存知ですか?それは「非加熱」であること。
実は世の中に流通しているハチミツのほとんどは
「加熱処理」されたハチミツなのです。
ハチミツには体に良い成分がたくさん含まれているのですが、
その中でも酵素は、50度以上の熱が加わると壊れてしまうので、加熱処理されたハチミツだとせっかくの効能が台無しに……。
最近、「たけしの家庭の医学」という番組で、ハチミツを食べると認知症予防に効果がある、とハチミツがクローズアップされていました。今は家族全員で、寝る前にスプーンひとさじのハチミツを摂ることが日課となりました。
写真:龍聖くんは幼稚園から帰ってくるとハチミツを食べます。
インフルエンザで学級閉鎖が相次ぐ中、風邪知らずで元気に過ごせています。
寝る前にハチミツを食べると朝起きた時に口臭がなくなるんですよ。ぜひ試してみてくださいね。
非加熱のハチミツは、酵素の働きが活発なので、誠太さん曰く、
「日本ミツバチの酵母でパンを作ったら、きっとおいしいパンになりますよ」とおっしゃっていました。
まだ試していないのですが、ぜひ日本ミツバチの酵母で旦那さんにパンを作ってもらいたいと思っています。
写真:大きいサイズの「日本蜜蜂たれ蜜 」ガラス瓶入り(550g)もあります。
※掲載情報は 2018/02/23 時点のものとなります。
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キュレーター情報
北鎌倉 天使のパン・ケーキ Gateau d'ange
宇佐美総子
俳優・MC/ライフスタイルアドバイザー
化学調味料や食品添加物を使わない
地球とからだに優しい食べものを選んでいます。
次世代へ美しい地球をバトンできるように、
頑張っている生産者をこれからも応援してゆきたいです。
化粧品モデル。「月刊Diver」「山と渓谷」モデルとして国内、海外の海に潜り、3000m級の山々に親しむ。
舞踏家、俳優としても多くの舞台に出演。
「EXPO愛地球博2005」「エコプロダクツ展」
「アースデイ」「アースピースフェスティバル」司会者として
長年、環境問題、平和問題にも関わる。
2005年。結婚直後に夫がレース事故で寝たきりとなり、
リハビリとして自宅でパン・ケーキ作りをはじめる。
食べる人を思い浮かべながら多以良 泉己が
一度にひとり分だけを手作りするパンやケーキは
「天使のパン・ケーキ」と呼ばれるようになり、
待ち時間が14年待ちとなっても注文が後を絶たない。
2012年。41歳の時に男の子を出産。
北鎌倉の自宅で夫のサポート&子育てをしながら、
全国各地で講演活動を行っている。
著書『幸せをはこぶ天使のパン』(主婦と生活社)