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紹介している商品
福岡県産の大豆を丸ごと豆乳にし、特殊技術で長期発酵
1月25日に開催された、平成29年度福岡県6次化商品コンクールで、福岡県知事賞(最優秀賞)を受賞した有限会社花立山農業研究所の商品。大豆植物性乳酸菌飲料の「大豆でできたそいぐると」をご紹介したいと思います。
豆乳は、自社ブランドの福岡県産大豆を皮ごと豆乳にした大豆飲料「ミラクル大豆」を使用。おからが出ない特殊な加工方法を用いたさらさらな豆乳で、食物繊維もたっぷり含まれています。大豆も工場所在の筑前町の契約農家で使用したこだわりのもの。
この「ミラクル大豆」だけでも体に良いしいいなあと思っていましたが、更に植物性乳酸菌で長時間発酵させた腸まで届くプロバイオティクス飲料だそうです。
植物性乳酸菌で糖質無添加の特殊な技術(特願2015-224153 福岡県共同出願)と、吸収され易い低分子大豆イソフラボン(アグリコン型)の比率が通常の3倍以上となる特殊な技術(特願2017-091972福岡県共同出願)が用いられ、ますます体に優しいドリンクになっています。
※飲みやすくするために、醗酵が完了した時点で、てんさい糖を添加しています(無糖タイプもあり)
工場がある、筑前町は、福岡県の山間部に位置し、山の景観が多く、環境もとても良いです。その町の特産品「筑前クロダマル」という黒豆を使用した「そいぐると黒」も期間限定で販売されています。少量生産の貴重な黒豆ですので、お値段が高くなりますが、こちらも是非味わって欲しいドリンクです。
この福岡県6次化コンクールは4年前から開催されており、食の専門家、百貨店、スーパーマーケットのバイヤー、消費者などの10人程度の審査員で審査。独自性、市場性、県産品をいかしているかなど、様々な項目で厳正な審査を行います。私は、副審査委員長を務めさせていただいています。
この商品は毎回コンクールに参加されていましたが、「酸味が強すぎる」「容器が大きい」などの意見あり受賞には届きませんでした。ですが、毎回ラベルや容器、味を改善しながら出品されており、変遷を見てきました。
今回は「美味しくなっているな」と思っていたところ、審査結果が最高得点で私も嬉しかったです。
さて、大事な味ですが、さらさらの口あたりとまろやかな酸味、さっぱりとした味で飲みやすくなっています。濃厚な豆乳ドリンクは多くありますが、酸味があるすっきりとした豆乳ドリンクはあまりないような気がします。
飲むタイミングは、やっぱり朝食のときが多いです。グラノーラなどと合わせてもよさそうです。
※掲載情報は 2018/02/15 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理家、酒醸造家
金高 愛
〇主な業務:食を通して“掬ぶ“”作る“”伝える“
九州のおいしいもの、こだわりの生産者を消費者に伝えることを目的とし、食のイベント、食空間の演出、食のコーディネイターして活動中。
・食空間コーディネート・料理イベント主催。
・イタリア郷土菓子・料理ケータリングCampo d’Oro(カンポドーロ)ディレクター・シェフ
・福岡県飯塚市の瑞穂菊酒造(株)純米吟醸酒“小菊”醸造責任者
〇免許・資格:管理栄養士・ソムリエ(日本ソムリエ協会認定)・フードコーディネイター・木村ふみテーブルトップコーディネイションディプロマ、狩猟免許(銃・わな)
〇略歴:大学卒業後、イタリア料理のコックとして6年間務める。その後、飲食総合コンサル会社勤務後、独立。イタリア・日本の生産者やいろいろな地域を訪ね歩き、郷土料理の研究、調査を行う。漁業、狩猟、酒醸造まで経験。料理のみではなく、器、室礼、伝統工芸にも興味を持ち、食環境プロデューサー木村ふみ氏に師事。