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パクっとひと口で口の中に拡がる、フレッシュな美味しさがたまらない!!
キャビアは、実は鮮度が命。採卵してから数日後に旨味が増し、3週間後にピークを迎え、そこからは徐々に劣化が始まります。
日本は世界有数のキャビア輸入国ですが、日持ちをさせるために塩分濃度を10%程度にまで上げたり、パストライズ(低温殺菌)したり、保存料を加えたり、冷凍したりしているものが大半なのだそう。
採れたてのキャビアの色は白に近いグレーですが、鮮度が落ちるにしたがって黒くなっていきます。「黒いキャビア」は、実は選んではいけないものだったのですね……。
「HAL CAVIAR」は、2017年にリリースされたばかりの、全く新しいコンセプトのキャビアです。国産であるという強みを生かして、添加物は一切使わず、旬である11月~3月にしか採卵を行いません。それを世界各国の塩と組み合わせることで、好みの味に仕上げます。
基本的に初回は、静岡県春野町にある『HARUNO CAVIAR VALLEY』に出向く必要があります。様々な塩違いのキャビアを試食したうえで、好みの味と熟成度合いのものをオーダーするシステムなのです。
南アルプスの豊富な地下水をかけ流しでたっぷりと使い、キャビアの香りや美味しさを最大限引き出すための飼料で育てられたチョウザメは、クリーミーで新鮮な卵を産みだします。
先日、瓶詰めして3日目のものと8日目のものを食べ比べてみましたが、どちらも甲乙つけがたいほど美味! キャビアの粒を口の中で転がすと、フレッシュなバターのような脂味がねっとりと舌にまとわり付き、選び抜かれた上質の塩の味わいがふんわりと広がります。
3日目のものはスッキリとした余韻、8日目のものは奥行きのある旨味が特徴。
塩の種類が違うものも試しましたが、しょっぱさの強い塩ではアタックが強くなり、旨味を感じる塩ではキャビアの余韻を長く楽しめました。
ワインや日本酒との相性もバッチリ!
「キャビアにシャンパーニュ」は定番の組み合わせですが、意外にも「HAL CAVIAR」はどんなお酒とも相性がいいのです。一番人気だったのは純米大吟醸とのマリアージュでした。また、「キャビアに赤ワイン」というとびっくりされますが、ボルドーやブルゴーニュの赤も大健闘でした。
皆様も是非、世界にたった1つだけのオートクチュール・キャビアで、ご自身の最上のマリアージュを探ってみてください。
※掲載情報は 2018/01/14 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ソムリエ・ワイン研究家
林麻由美
企業、オンラインショップ、イベントにマッチしたワインセレクトやセミナーを行うソムリエ・ワイン研究家。
国内大手航空会社に乗務員として入社。国際線ファーストクラスを15年担当、世界55カ国以上を回り、世界各国のワインや様々な職業や人々に触れるうちに、ワインが繋ぐ人の縁の素晴らしさに感動する。
1995年に当時はまだ耳慣れない言葉だったソムリエの資格を取得、2001年にシニア・ソムリエも取得。その他、クージヌリー・ド・ブルゴーニュ、英国WSETLevel3、日本酒利酒師、温泉ソムリエ、フードアナリスト記者の資格を持つ。
現在は、ボルドーワイン騎士団理事、サクラアワード常任審査員、イベント・バンキング・フードイベント・プロデューサーとして、ワインと食の啓蒙活動に努めている。
JAL、アメックス、ダイナース、VISAの機関誌、ワイン専門誌では、テイスターや筆者として、ブルガリやディオールなどのファッションブランド企業、電通などの大手企業では、オーダーセミナーを行う。また、ジェラールチーズなどのオンライン販売では、チーズを使った料理とワインのマリアージュを提案している。