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ひとつひとつ丁寧に下準備した枯露柿を、太陽の光のもとに
キラキラ光り輝く宝石のような干し柿。11月ごろになると、農家の軒先では「柿のすだれ」が見られます。なんて風情ある日本の光景でしょう。軒先の干し柿が、太陽をいっぱい浴びながら美しく整列して吊り下がっているんです。
甲州市松里区を中心に、手間暇かけて手作りされる枯露柿。ひとつひとつ手作業で皮をむいて、約一カ月天日干しされます。その間に、じっくりと甘みが増して、甘さが最高峰になったら出来上がり。
見た目のハードさとは真逆のとろける食感
かたそうに見えて、全然かたくない。とろりん、とろける。やわらかな果肉から凝縮された甘さがこぼれ落ちます。ほっぺもこぼれそう!
全く砂糖が入っていないのにすごく甘くて、自然の力に脱帽します。そして、手の込んだスイーツもおいしいですが、日本人の知恵のスイーツもいいなあ、って思うのです。
ぐい~っと手で割くと、中からとろける果肉がお目見え。
冷凍可能なので、一年中楽しめるのもいいですね。解凍しなくても柔らかいんですよ。
福をかきこむ!一年中食べて縁起を担ぐ
枯露柿は「福」を「かきこむ」といわれる縁起の良いお菓子。地元では昔から正月の鏡餅に添えたり神棚にお供えするのだとか。結婚式の料理にも入れられるそうですよ。
柿は生で食べてもおいしく中国では薬膳にされていますが、天日干しをするとより一層栄養価が高まります。
JAフルーツ山梨の枯露柿は上質でお薦めですが、ネット通販をしている企業もあるので甲州に行けない人にも味わっていただきたい気持ちです。
※掲載情報は 2018/01/14 時点のものとなります。
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キュレーター情報
(株)トータルフード代表/トータルフードプロデューサー
小倉朋子
(株)トータルフード代表取締役/亜細亜大学講師/「食輝塾」主宰/日本箸文化協会代表/農水省関東農政局食育推進ネットワーク幹事/ジャパンビアソムリエ協会マナー顧問/(社)エチケット・マナー協会理事
来世も再来世も食の仕事を!生粋の食マニア。トレンド、食文化、お取り寄せ、マナー、ダイエット、食育、伝統食…専門は広く、多角的に食の提案しています。どんなメニューも可能、店舗、食品関連のメニュー開発から一連のフードプロデュース多数。世界の食事マナーと食を総合的に学び生き方を整える「食輝塾」主宰。20年近く一度も同じ内容せず毎月開催を更新中!
●メディア
NHKラジオ番組3年以上レギュラー講師、日テレ「世界一受けたい授業」、テレビ朝日「芸能人格付けチェック」、はなまるマーケットなど出演、新聞、雑誌連載
●著書
『私が最近弱っているのは毎日「なんとなく」食べているからかもしれない』(文響社)、『世界一美しい食べ方のマナー』(高橋書店)、『愛される「ひとり店」の作り方』(草思社)、『「いただきます」を忘れた日本人』(アスキー新書)、『グルメ以前の食車マナーの常識』(講談社)ほか、ベストセラー多数