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今回は、フランクフルト出身の経済部長付アシスタント クリスティン・リーデルさんにお話をお伺いしました。
ドイツでは、クリスマスが近くなると街の広場などで、クリスマスマーケットが開催されます。フランクフルトの場合は、市長舎の前で大きなクリスマスマーケットが開催されます。ドイツの冬はとても寒いので、友達と集まっておなじみの「グリューヴァイン」や「フォイヤーツァンゲンボウレ」を飲んで温まります。
「フォイヤーツァンゲンボウレ」は、ホットワインの鍋の上にラムをかけた砂糖の塊に置き火をつけ、溶け落ちた熱いラムと砂糖入りのワインを楽しむというものです。焼きリンゴの中にマジパンやバターを入れたスイーツも絶品です。また、フランクフルトの名産はアップルワインですので、アップルワインはもちろんですが、かわいい手作りの専用ピッチャーもおみやげにはぴったりです。
ドイツでは、12月ごろからクリスマスの準備を始めます。その一つがアドヴェンツカレンダーと呼ばれるものですが、12月1日~24日まで小窓がついていて、1日1個のお菓子を小窓から取り出して食べます。クリスマスが近づくにつれて、気分が高まります。お菓子のほかに、おもちゃやお茶が入ったさまざまなアドヴェンツカレンダーがあり、家族や恋人同士で手作りする事もあります。
写真は当館参事官クレープス家のアドヴェントカレンダー。お子さんたちのために手作りしたそうです。
手作りクッキーがクリスマス気分を盛り上げる!
クリスマスムードを盛り上げるのに欠かせないのが、「プレッツヒェン」と「レープクーヘン」です。「プレッツヒェン」とは、クリスマスの時期に焼くクッキーのことです。三日月の「ヴァニラキプフェル」は最も代表的なプレッツヒェンで、ほかには“天使の目”という意味の、クッキーの中心にジャムが入った「エンゲルスアウゲン」などがあります。11月半ばからクリスマスに向けてクッキーを焼き始めますが、友達と集まって1日に8時間も焼き続けることもあります。数え切れないほどの数ですが、新年までには全て食べきってしまうほど、この時期みんなクッキーを焼き、食べています。
「レープクーヘン」は、香辛料を練りこんだ生地を、少し大きめに円形や四角にしたクッキーで非常に伝統的なクリスマスクッキーです。はちみつの風味と、シナモン、グローブ、コリアンダーなどの香辛料が入っていて独特な風味があります。アイシングやチョコレートでデコレーションされたものは、見た目もとてもかわいいので、飾りとしても使われています。
まだまだ、日本に紹介されていないドイツのクリスマス文化が沢山あります!是非、来年のクリスマスはドイツで過ごしてみてはいかがでしょうか。
商品情報
【高級エリーゼンレープクーヘン】
画像提供:Haeberlein-Metzger
エリーゼンレープクーヘンとは、「特定のナッツ類25%以上、小麦粉10%以下使用」という基準を満たすレープクーヘンにのみ認められる。高級レープクーヘンの代名詞です。白砂糖とチョコレートコーティングの高級エリーゼンレープクーヘンをクリスマス音楽のオルゴール缶に入れました。雪景色を背景に馬車が通り過ぎる様子を描いた缶は、音楽と共に優雅に回転します。
※掲載情報は 2017/12/24 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ドイツ連邦共和国大使館
駐日ドイツ連邦共和国大使館は、日本におけるドイツ政府を代表する機関です。ヨーロッパの中心に位置しているドイツと日本は、去る2011年、外交関係を樹立してから150周年という節目を迎えました。そして、今後も互いに両国が協力し合いながら、現在の友好関係を保ち、またより深めながら手を取り合って未来へ向かっていこうという思いをこめ、「ドイツと日本-ともに未来へ」というモットーの下、日本の皆さんにより深く、広く、ドイツを知ってもらうべく、様々な形で活動を行っています。こちらのサイトでは、ドイツの伝統や郷土・食文化についてお伝えします。