“焼きあがると営業、売り切れて準備中”を繰り返す『パン工房 いしがま』の石窯パン

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焼きたてもいいが、冷めてからも美味しい!

“焼きあがると営業、売り切れて準備中”を繰り返す『パン工房 いしがま』の石窯パン

滋賀県は長浜市。古い街並みを散策していると、小さなパン屋に出会います。店の名前は『パン工房 いしがま』。
店の前には、焼き上がりの予定時間が書かれたボードがあり、その時間が近づくと人が並び始めます。時間がきて、店内に足を踏み入れると、焼きたてのパンの香りが充満しています。入り口のすぐ横にある石窯で焼かれたばかりのパン。お店の中には薪が所狭しと並べてあります。
石窯は薪をくべて石に熱を加え、中の温度を上げていきます。後は石の蓄熱だけで焼いていくのです。だから外はパリッ、中はふっくらとしたパンができあがります。途中で加温はできません。一回焼いたら温度が下がってしまうので、また窯の中で火を焚かなくてはいけないのです。だから売切れる度に店の札は準備中にして、また焼きあがるとお店をオープンします。
売られているのはプレーンとごまの2種類のみ。1回に売り出すパンの個数は20個ほど。パンは焼きたてが美味しいと言われますが、石窯パンは冷めてからがいい。
僕は、すぐにスライスしてナイロン袋に入れ、冷凍しておき、食べる時にトースターで軽くあぶっています。カレーやシチューなどと一緒に食べると顔がほころびます。そのままかじって、噛みしめながら甘味を味わうのも好きです。そうそう、この店には土日のお楽しみがあります。くるみ入りのパンに出会えるかもしれませんよ。

くるみパン

パン工房 いしがま 住所:滋賀県長浜市元浜町5−17

※掲載情報は 2017/12/20 時点のものとなります。

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キュレーター情報

イシコ(石原英一)

旅行作家・エッセイスト

イシコ(石原英一)

1968年岐阜県生まれ。静岡大学理学部数学科卒業後、大道芸を使った子供ショーをしながら全国を行脚する生活を10年程続ける。2003年(有)ホワイトマンプロジェクト設立。5年間限定で国内外問わず50名近いメンバーが顔を白塗りにすることでさまざまなボーダーを取り払い、ショーや写真を使った表現活動や環境教育を行う。一方、女性ファッション誌編集長、WEBマガジン編集長を経て、「MONOマガジン」や「散歩の達人」などに連載を持つようになり、エッセイストとしての活動を始める。2008年から2009年まで「SKYWARD」、「SANKEI EXPRESS」、「nakata.net」など新聞、雑誌、WEBに「旅」や「食」をテーマにした連載やブログを持ちながら世界一周。
帰国後、岐阜県安八町に移住し、ヤギと暮らしながら、「旅」と「散歩」をテーマにWEB、書籍、テレビ、講演、商品プロデュースなどを通して表現している。著書に「世界一周ひとりメシ」(幻冬舎文庫)、「世界一周ひとりメシ in JAPAN」(幻冬舎文庫)、「世界一周飲み歩き」(朝日文庫)がある。

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