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手で絞るバラのメレンゲ菓子は、りんごと柚子の香り
『つちや』は、宝暦5年(1755年)に初代園助が創業して以来、260年の長きにわたり和菓子を作り続けています。最近では洋菓子も手掛けるなど、新しい和洋の垣根を取り払ったようなお菓子にチャレンジされていて、老舗の中でも注目を集めています。なかでもカラフルな干菓子「みずのいろ」は大ヒットになり、代表銘菓の柿羊羹をご存じない方にも認知度が上がったはず。
そんな『つちや』さんの催し物に登場したのが、一見まったく洋菓子にしか見えない、バラのお菓子。なんでも『つちや』さんの地元、岐阜県内大垣の北に最大のバラの産地があることから、岐阜県産の卵やお米を使ったバラのお菓子を作ったそう。手絞りなので1個ずつ形が違っていて、ちょっとぽってりとした形もかわいいもの。
洋菓子とは目指すところが異なるようで、ほのかなりんごや柚子の風味、米粉の甘い香りを感じる、和菓子のお店が作り出した洋風干菓子の趣です。
※掲載情報は 2018/01/02 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理家、編集者、コーディネイター
久保香菜子
高校生のころから京料理のお店で懐石料理を学び、同志社大学卒業後、辻調理師専門学校へ。調理師免許、フグ調理免許を取得。卒業後、出版社を経てフリーに。料理家として30冊を超える著書があるほか、レストラン、食品のメニュー開発、テーブルコーディネイト、編集など、料理分野さまざまなフィールドで活躍。サロン形式の料理教室も主宰している。