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姿かたちは変わらず
あのゴーフルが、2017年の5月で誕生から90年を迎えたと聞いて驚きました。
昔の茶色い丸缶には 子供の頃の思い出が甦りますね。
今は 誕生90年を記念したこんなお洒落な缶もありますが 封を開けるとゴーフルの姿かたちはそのまま。昭和の懐かしさにぐっと来てしまうのは 私だけでしょうか。
この記念限定商品「ゴーフルショコラ」、実は 私の中ではイチ押しの味。
エクアドル産カカオの酸味と香りが効いたショコラクリームは、「ほろほろ感」が身上のゴーフル生地と相性がすごくいいと思います。
売り切れ前に手に入った人は幸運です。
まったく今までにないお菓子を
今見ても モダンないいデザインです。
当時の開発秘話をお伺いする機会をいただき、なるほどと思いました。
ゴーフルが世に登場したのは 昭和2年。
数年前にパリで開催された万国博覧会で 当時流行のデザイン様式「アールデコ」が大きな旋風を起こしていた時代。この時期にフランスに行かれたお客様がお持ちになったお菓子と「日本でも創ってみたら」のお声掛けがきっかけになって試作開発が始まったそうです。
フランス菓子の長所を生かしつつ、和菓子の長所を取り入れた「まったく今までにないお菓子を」という想い。
和洋の菓子職人さんたちの試行錯誤とご苦労は大変なものだったようです。でも、それにも勝る大きな夢があったのだろうと 想像ができる気がしませんか。
薄焼きせんべいの間にクリームを挟んで食べる。直径は15センチ! ハイカラな焼き型。
この発想力も、西洋には負けないという職人の心意気も、港町神戸らしい誕生物語です。
その後の戦禍を乗り越えた菓子製造のお話を聞くと、ゴーフルが希望のメダルに見えてしまうんですよね。
プティーゴーフルも
ゴーフルファンの声により、昭和37年から「プティーゴーフル」も誕生。
そのまま小ぶりの直径7.5センチ。食べやすさがとても人気だそうです。
基本の味は、バニラ、ストロベリー風味、チョコレートの3種類。
大人向きには、紅茶、抹茶、コーヒー味の「プティーゴーフル・オ・グーテ」も。
いくつになっても 缶入りのお菓子って なんか好きなんです。
※掲載情報は 2017/11/26 時点のものとなります。
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キュレーター情報
おもてなしマエストロ
佐野由美子
株式会社カメリア 代表取締役。
子供の頃から人を喜ばせるのが好きでサービスの世界へ入りました。レストランでの接客、店長経験を経て、ホスピタリティの素晴らしさを伝えるために 人材育成やコミュニケーション研修などの活動をさせていただいております。おもてなしマエストロの認定を受けて、マナー講師としても活動中。ホスピタリティに関するコラム等を多数執筆。「プロの接客」などをテーマとした講演は、これまで全国で350ヶ所以上になります。また、女子栄養大学(短期大学部)と湘北短期大学でフードビジネスの講義を担当。一方で、1996年より「赤坂璃宮」の開業・経営に従事し21年間勤務。(現在 顧問) 好きなものは シャンパンとクラシックカー。