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紹介している商品
地図に載っていないプリン屋さん
甘いものが嫌いなわけではないけど、基本的にチョコ以外甘いものはたべません。今回紹介するのはプリンだけど、このプリン以外自分で好んで購入して食べた記憶がないんです。大きな陶器に入った特大の「アムプリン」。北海道の大自然で作られるプリンに出会ったのは、2008年の春頃。仕事で富良野に向かう際に友人に紹介され、立ち寄ったのがきっかけです。当時、車でお店に向かったんですが、地図にも載ってない丘の上に工房がありました。
木をつなぎ合わせた手作りの工房の中はプリンを作る為の道具とストーブくらいしかなく、本当にプリンを丁寧につくっている印象を受けました。味も素朴で甘すぎず美味しい、プリンのもっちり感をしっかり感じられます。
素朴さと誠実さがそのまま伝わる
一日にたった18個しか販売されていないので、届くのに1ヶ月以上かかる事もあります。それだけ本当に大切につくられている。料理は、味ももちろんだけど、商品のビジュアルやパッケージ、あと口に運ぶまでの演出がすごく大切だと思います。「アムプリン」は変につくってなく、そのまんま。素朴なパッケージに大きな陶器に入ったプリンが驚きを演出してくれます。北海道の工房でつくっている感じがそのまま伝わり、そしてもちろんすごくおいしいです。嘘をつかない誠実さを感じるプリン。そしてKIKOF(キコフ)のお皿とスプーンでいただきました。
エゾアムプリン
※掲載情報は 2014/12/24 時点のものとなります。
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キュレーター情報
キギ・KIGI代表 アートディレクター
植原亮輔
クリエイティブディレクター・アートディレクター
1972年北海道生。2012年に株式会社キギを設立。企業やブランド、ショップなどのアートディレクション、「D-BROS」等の商品デザインを手掛ける。
2014年夏、琵琶湖の周辺で様々な製造業を営む職人たちとともに、テーブルウェアを中心としたプロダクトブランド「KIKOF」を立ち上げる。
クライアントワーク以外でのより創作的な作品制作や、物事に対する自らの視点や考え方をデザインの軸で作品化し展覧会を開催するなど、あらゆるジャンルを横断しながら、グラフィックの新しいあり方を探し生み出し続けている。
主な個展に「キギ展」(ギンザ・グラフィック・ギャラリー、2012年)、「続・キギ展」(ヒルサイドフォーラム、2013年)、「ワン-オフ デザイン」展(PASS THE BATON GARRELY)など。
TDC賞、JAGDA賞、東京ADC会員賞、NY ADC金賞、ONE SHOW DESIGN金賞、第11回亀倉雄策賞など受賞多数。