記事詳細
紹介している商品
イベントやワークショップなどで20種類、30種類といろいろな塩をずらりと並べた時に、だいたい最初のほうで発見されて「え?え?これも塩?」と話題になるのが、今回ご紹介する「マグマ塩」です。
それもそのはず、ブルーを基調としたパッケージが多い塩の中では珍しく、やや黒みがかった赤が基調になっているというだけで目を引くのに、そこにさらに不遜な笑みを浮かべた性別不祥な人物がほほ笑むイラストが配置されているのですから。
そしてこの塩、特徴的なパッケージだけでなく、食べても驚きがあるのです。某お笑い芸人さんや若手女性タレントさんも大のお気に入りで、持ち歩いていろいろなお料理にかけているそうです。
美容と健康を気にする方におすすめ
「マグマ塩」は、はるか昔に地中で結晶化した岩塩が、活火山のマグマの超高温の熱で焼かれたもの。その独特な成り立ちゆえに、ほかの塩にはない様々な特徴を持っています。
まず、その見た目と味わい。
塩は基本的に無色透明ですが、超高温で焼かれたことにより、塩に含有されるミネラルの中でも硫黄が強く前面に出るため、色が濃い紫~黒色に変化します。そして、硫黄の風味が強く出るため、口に含むとぶわっと硫黄の香りが広がり、しょっぱさはあまり感じずに甘みがきて、そのあとに温泉卵のような風味が続きます。見た目で驚いて、食べてさらにびっくり!というわけです。
そしてこのマグマ塩、ほかにもさまざまな効能があります。その中でもっとも特徴的なのが、高い酸化還元力(酸化した物質をもとに戻す力のこと)です。
ジャンクフードなどの酸化した油を摂取すると身体の酸化が促進されますが、その際にマグマ塩を使用すると、体内で酸化に対抗する働きが期待でき、美容と健康を心がける女性に人気を博しているのです。
またそれ以外にも、塩素を除去してくれるので水道水に入れたり、塩にしては珍しいアルカリ性を示すため、炊飯時にひとつまみいれることで、アルカリ水で炊いたようなふっくらとした炊き上がりにしたりと、大活躍してくれます。
強い信念で高品質を実現
岩塩といっても、そのクオリティはさまざま。鉱山によっても異なりますし、同じ鉱山から掘り出されたものだとしても、どのように選別を行うかによって商品としてのクオリティには大きな差がでます。残念ながら、「これって食用にしても大丈夫なの?」というクオリティのものが売られている場合もあるのです。
その点、この「マグマ塩」は、自信を持って太鼓判を押すことができます。「マグマ塩」を生産するシーランの社長古内氏は、自らが化粧品中毒に苦しんだ経験から、「自然で、本当に肌に良い化粧品を作りたい、そのためには原料からこだわらなければ」という強い信念を持っています。そのために、輸出元で検品や選別を済ませてしまうことが多い中、わざわざ日本国内に自社工場を建ててしまったほどなのです。
その工場の中で、食用になるものと化粧品用として使用するものとを、厳しい自社基準のもと、人の目と手で分類しています。岩塩は地中で結晶するため土などの夾雑物の混入が多いことから、100gの食用のマグマ塩を仕上げるのに1時間以上かかるという、ちょっと常識では考えられない、なんとも手間暇のかかった塩なのです。
おすすめの使い方
塩そのものに温泉卵のような風味があるのでそのまま食べてもおいしいのですが、調味料でもあるので、やっぱりお料理にも活用したいもの。
一番おすすめなのが、冗談のようですが「ゆでたまご」です。「マグマ塩」をかけるだけで、おうちで簡単に温泉卵の風味がお楽しみいただけます。茹で卵を薄切りにしてマヨネーズをかけて、そこにマグマ塩をぱらりとふりかけると、見た目にも華やかなオードブルになります。パーティーの時などに用意しておくと、知らずに食べた人から「わ! これ温泉卵?」と驚きの声があがること間違いなしです。
そのほか、蒸した蟹や海老などの甲殻類や茹でたアスパラガスなど、硫黄成分を含む食材との相性が非常に良いお塩です。
お料理に上手に活用していただくと、おいしく健康的な生活の一助になると思います。ぜひ、お試しください。
住所:栃木県足利市問屋町1184-7
問合せ:0284-72-7526
※掲載情報は 2017/11/13 時点のものとなります。
- 8
キュレーター情報
ソルトコーディネーター
青山志穂
東京都出身、沖縄県在住。
大手食品メーカー勤務から一転、塩に魅せられて塩の道へ。塩の専門店で社内資格制度の立ち上げなどを行ったのち、2012年に(社)日本ソルトコーディネーター協会を立ち上げて独立。現在は、塩のプロフェッショナルであるソルトコーディネーターの育成のほか、全国を飛び回りながら、塩の基礎知識や使い方などに関する講座や講演、テレビやラジオ、雑誌などへの出演、塩売場のコーディネートなどを行いながら、塩の啓蒙活動に努めている。有名シェフとの塩をテーマにしたコラボレーションイベントや食品メーカーの商品企画も手掛ける。著書に「塩図鑑」(東京書籍)「琉球塩手帖」(ボーダーインク)「日本と世界の塩の図鑑」(あさ出版)など。