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完全無農薬だから実現した茶葉ごといただくパウダーティ!
いりえ茶園は、見渡す限り緑いっぱいの山奥、福岡県黒木町と熊本県鹿北町の県境に位置する標高450メートルほどの山の頂にあります。そうそう、女優の黒木瞳さんの出身地でもあります。
35年以上前に茶園の園主が大病を患い、手術後に病室で飲んだお茶のおいしさに感動。実家のみかん畑を茶園として開拓しました。体を患ったからこそ、体に本当にいいものを作りたいと、農薬を一切使わずにこの地で完全無農薬栽培のお茶を作り続けています。今では国際的なお茶の賞の受賞や、オーガニック認定を受けています。
いりえ茶園の入江さんにお会いしたのは知人の紹介で、すぐにこの茶園に連れて行っていただきました。
茶園見学では、ここのお茶のおいしさの秘密“畑の土”のお話を伺いました。
5年間かけて土壌改善し、土の微生物を増やし、その微生物の力で土の保水力が高まり、栄養を分解。根がミネラルと養分を吸い上げる。丈夫な土は、病気や害虫も寄って来ないので、無農薬での栽培が実現しているとのこと。
このいりえ茶園の茶畑の土1gに微生物3億(匹?)いるとかで、これは、天然のサプリではないか!とみんなで土をぺろりといただきました。甘くクリーミーな印象でした(実は茶園見学者のほとんどは土を召し上がっています。※希望者のみです)。
さて、八女茶には、日陰で優しく育てたうまみたっぷりの玉露や、通常の煎茶もありますが、今回、私がお勧めするお茶は、いりえ茶園で採れた無農薬の茶葉をゆっくり時間をかけて臼(うす)で挽いたパウダー状のお茶です。
暑い季節は冷たい氷水で、寒い季節は熱いお湯で溶いて、お茶の濃さも自分の好みでいただけます。お砂糖を入れていただいてもおいしく、昔懐かしい甘い抹茶ドリンクを思い出します。
お茶は、もともとビタミンなどの栄養素が多い飲み物ですが、こちらはパウダー状なので、食物繊維などのお茶の葉の成分も摂取でき、ますます体に嬉しいお茶なのです。お料理やお菓子づくりのアクセントにも使えますよ。
旅行などに便利な個包装タイプもあります。
いりえ茶園の園主と熱いオーガニックお茶談義をされたい方は、ぜひ、八女まで遊びに行ってみて下さいね!
生きいきとした茶葉を撮影した、茶摘み前の4月末頃の写真。この茶葉をそのままいただいてもおいしいのです。
いりえ茶園の圃場で入江さんと
住所:福岡県八女市黒木町桑原661-1
TEL:0943-42-0881
※掲載情報は 2017/11/02 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理家、酒醸造家
金高 愛
〇主な業務:食を通して“掬ぶ“”作る“”伝える“
九州のおいしいもの、こだわりの生産者を消費者に伝えることを目的とし、食のイベント、食空間の演出、食のコーディネイターして活動中。
・食空間コーディネート・料理イベント主催。
・イタリア郷土菓子・料理ケータリングCampo d’Oro(カンポドーロ)ディレクター・シェフ
・福岡県飯塚市の瑞穂菊酒造(株)純米吟醸酒“小菊”醸造責任者
〇免許・資格:管理栄養士・ソムリエ(日本ソムリエ協会認定)・フードコーディネイター・木村ふみテーブルトップコーディネイションディプロマ、狩猟免許(銃・わな)
〇略歴:大学卒業後、イタリア料理のコックとして6年間務める。その後、飲食総合コンサル会社勤務後、独立。イタリア・日本の生産者やいろいろな地域を訪ね歩き、郷土料理の研究、調査を行う。漁業、狩猟、酒醸造まで経験。料理のみではなく、器、室礼、伝統工芸にも興味を持ち、食環境プロデューサー木村ふみ氏に師事。