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チョコレート!ビール!ワッフル!まだまだ知らない奥深い魅力
初秋を迎えたベルギー・ブリュッセル。まもなく訪れる冬の季節に向かってゆっくりと歩を進めるように、朝晩の風は冷たさを感じるようになる頃、歩く人が焼きたての温かいワッフルを手に美味しそうに頬張る姿も見られます。
ベルギーといえば、真っ先に思い浮かぶのが「チョコレート」、「ビール」そして「ワッフル」。日本でも数多くのベルギーから届いた美味しいものを見つけることができますが、ベルギーにはまだまだ知られざる「美味しいもの」が溢れています。そんな美味しいものには、必ず、作り手の情熱、そしてその情熱を伝えようとするお店の方やシェフの方の思いがあります。
ヴィタメール(Wittamer)
グラン・サブロン地区にあるヴィタメールのショーケースには、チョコレートを贅沢に使ったケーキが並んでいます。ベルギー国内でもここブリュッセルにしかないヴィタメール。チョコレートの他にも焼きたてのパンや鮮やかな彩りの種類豊富なケーキは本店ならでは。
一人当たりのレストランの数が世界一といわれる美食の国ベルギーはフランスやドイツといった隣国の影響を受けながら、独自の食文化を築いてきました。雄大な自然からもたらせる豊かな食材と、グルメな国民性によって生まれた数々の名品。首都ブリュッセルには、そんなベルギーの魅力を知るためのエッセンスがたっぷりと詰まっているのです。
ブリュッセルを象徴する世界遺産グランプラス近くにあるヨーロッパでも最古といわれる高級ショッピングアーケード「ギャルリー・サンチュベール」があります。
ノイハウス(Neuhaus)
重厚感溢れる大理石で仕立てられたアーケードの中には日本でもお馴染みの高級チョコレートショップがずらり。もちろん、ここブリュッセルを訪れなければ出会えないショップも数多くあります。
ピエールマルコリーニ(Pierre Marcolini)
チョコレートはとてもデリケート、特に温度変化にはとても敏感です。芸術品のように仕上げられたチョコレートはショップの中心で、ガラスケースの中に静かに佇んでいます。ガラスケースの中のまるで宝石のような可愛らしいチョコレートを眺めているだけで、とても優雅な気持ちになります。
コルネ(CORNE)
ショップの中は芳醇なカカオの香りが漂っていて、ベルギーのチョコレートがいかに香り高いのかを実感させます。この高い品質のカカオへのこだわりこそが、まさにベルギーチョコレートの魅力でもあります。
このほかにも、ブリュッセルには市街を歩きながら散策できるスポットがたくさんあります。観光名所としても人気の高い、小便小僧もグランプラスの美しい広場から足を伸ばしてたどり着くことが出来ます。
ファッショナブルな服装で各国の民族衣装なども身に纏うオシャレな小便小僧ですが、普段は水の噴水がビールに変わることも。なんともビールの国ベルギーらしいユーモア溢れる演出です。ビールが振舞われる時は大変人気となり、その貴重な一杯を求めて行列も出来るほどです。
また、ブリュッセルの街を歩いていると、美しい「アール・ヌーボー」の建築を目にすることができます。王宮に向かう芸術の丘には王立美術館やパレ・デ・ボザール(宮殿美術館)などいくつかの美術館が点在します。
その中のひとつ「楽器博物館」は多種多様な楽器の展示に合わせて、その音色も楽しめる音楽好きにはたまらない博物館ですが、その建築はまさに、アール・ヌーボーの特徴そのもの。様々なモチーフを時代の最先端の素材であった鉄やガラスを多用し、直線と曲線で表した贅沢な装飾。緻密な美しさは遠くからでもその存在感を感じさせます。
どこを切り取っても絵葉書のような美しい街並み。一方で、歴史を感じさせる建物の中に入ると現代的な洗練された雰囲気のインテリアで統一され合理的に仕上がっています。そのバランス感覚はまさに“ベルギーらしさ”を感じさせるものかもしれません。特に首都ブリュッセルはそんな新陳代謝が活発に行われている街です。
古いものと新しいものが混在し、新たな価値観を日々作り出しているエネルギーに満ちたベルギー・ブリュッセル。「食」を通じたその伝統と新しさを皆さんにも楽しんでいただきましょう。次回はそんな伝統と革新で満ちた食のイベント「Eat! Brusseles」をご紹介します!
※掲載情報は 2017/10/05 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ブリュッセル首都圏政府貿易投資局
ベルギー・ブリュッセルへようこそ!ヨーロッパの首都でありその文化の中心にあるブリュッセルには、甘いもの好きや食通を喜ばせる美味しいものがあふれています。 ノイハウスが考案したプラリネチョコレート、芽キャベツ(英名ブラッセルスプラウト)、そしてブリュッセルの典型的なグーズ・ランビック・ビールなど。しかし、それほど知られておらず、試してみる価値のある特産品が他にもたくさんあります。
サラダや前菜、グラタンとして出されるチコリ、ストゥンプ(野菜入りマッシュポテト)、プラトキーズ(ブリュッセルのチーズ)など、名物を出すレストランも数多くあります。
街歩きをしていると、キオスクやフードトラックから、ワッフル、カラコル(巻貝)、そしてもちろんベルギー発祥の「フリッツ」と呼ばれる、いろいろなソースをつけて食べるフライドポテトのおいしそうなにおいが通りのあちこちから漂ってきます。
私達は地元生産者のプロモーションに誇りを持っており、ブリュッセルに関する魅力あふれる情報を皆様にお届けします。