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千葉県は枇杷の生産量が日本で第2位だそうです。
しかも枇杷って冬に花が咲くので中々はちみつを採ることが難しい。更に1つの花の花期は2日間しかないそうです。
一面に枇杷の畑でもない限りまず採れないはちみつです。
昭和22年に初代が始めた養蜂。当初から枇杷のはちみつを採りたいとの想いで挑戦し続けやっと思うような枇杷はちみつが採れるようになったとか。
何しろ冬にミツバチが飛んでいくためには巣箱の中のミツバチ自体に活力がないとダメなわけです。
夏場に頑張りすぎて体力が消耗すると人間でも冬場はぬくぬくとしたくなりますよね。ミツバチも同じです。
枇杷畑に置かれた巣箱。元気なミツバチですね。
この枇杷だけでなく果物は商品として出荷するには摘花作業をして良い花だけを残し、1つ1つに袋をかぶせて害虫を寄せ付けずに育てなければいけません。
それでははちみつが採れないので、千葉県南房総市・館山市の枇杷山に巣箱を置き、ビワ農家さんにお願いしてミツバチが蜜を集める間は摘花せずにたくさんの花を木に残していただいているそうです。
本当に健気なミツバチ。
そして出来上がった渾身のはちみつ。
枇杷特有のフルーティーで梨と柿がミックスしたような上品な香り。
実の周りについている産毛には少しエグミがありますが、はちみつの味にこの産毛のエグミもしっかり出ています。不思議としか言いようがありません。
この味を出すためには本当に苦労したのだろうとつくづく思います。
来年もこの同じ味のはちみつが採れるかどうか、それは全くわかりません。
このフルーティーな味わいを試さない人は損しちゃうかも。
※掲載情報は 2017/09/23 時点のものとなります。
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キュレーター情報
日本はちみつマイスター協会代表理事
平野のり子
2009年日本初のはちみつ資格
「特定非営利活動法人 はちみつマイスター養成講座」の本部講師として通信講座のテキスト作りやテイスティング講座・はちみつ美容講座などを開催。
以前から鬱があり、はちみつを食べる事ですっかり元気になる。
この経験をもとに、2012年「一般社団法人 日本はちみつマイスター協会」を立ち上げ、一つひとつのはちみつが持つ個性や特徴を引き出す食べ方や使い方をご紹介。
主に通学講座、セミナー、テレビ、ラジオ、雑誌等ではちみつの素晴らしさを紹介。その他レシピ製作、企業セミナー、はちみつ専門店の社員教育等も行う。
毎年8月にはちみつづくしのイベント「はちみつフェスタ」を主催。
はちみつ好きには堪らないイベントとして定着。http://www.83m.info/event/2014-festa.html
また監修本、美肌になるための衣食住に使えるレシピ本「美肌メソッド」は河出書房から絶賛発売中。