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ブームだけでない、もはや定番なった万能調味料
私は料理の仕事をしているので、常に食べることがお仕事です。もはやアスリートのように食べ続ける日もありますが、最近はさすがに年齢的にも胃腸もお疲れ気味です。そこで自宅で簡単に食事をする際は、できるだけシンプルな調理のものを心がけています。極力素材に手を加えないでさっと焼いたり、茹でたり、調味料も軽く塩やお酢だけ、などと負担が少ない、素材を味わうような調理をしています。そのような時にとても便利な調味料が一時ブームで脚光を浴びた、あの塩麹です。数年前に大ブームになりましたが実は江戸時代あたりからずっと重宝されていた日本の伝統調味料なのです。米麹に塩と水を加えるだけで出来上がる塩麹は、多種の酵素が生きる植物性の発酵食品なので、数種にアミノ 酸が素材の旨味を増幅させて、動物性のタンパク質を分解して肉や魚を柔らかくする効果があります。また加熱しない生のままでタレのようにして頂くと、生きた酵素が腸内環境を改善してくれて、アンチエイジングや免疫力をあげることも期待できる素晴らしい食品なのです。
もちろん、美味しくて素晴らしい効果があることは承知していましたが、手作り塩麹は生きているだけあって、管理が少し面倒だったり、焼いたりすると麹粒が焦げやすかったりするので、少しマイブームから遠のいていました。そんな時に見つけたのがこの丸正醸造さんの塩麹ソース。手頃な量がお手頃なお値段で、また以前に手作りした際に加熱すると粒が焦げやすかったという悩みが解消されるペースト状というのがツボ。
早速に購入してお肉を漬けて焼いたところ、以前に手作りしていたときよりずっと美味しい!そしてお肉がとっても柔らかくなるのです。もちろん焦げずにきれいに焼けている、ということもあるのですが、それよりも旨味自体がとても濃いように感じるのです。むむ?と丸正醸造さんのサイトを見てみると、なんと創業120余年の長野の老舗味噌蔵さんのお品だったのです。極力地元信州産の材料を使い、古式伝統の製法にこだわって作られた発酵食品たちには目には見えない美味しい精霊のようなものが宿っているのでしょうか?指先に少し取ってなめてみると、わずかに果物のような香りを感じ、ほんのり甘く優しく丸みのある塩味は日本独特の奥ゆかしい旨味を思います。丸正醸造さんのサイトによると、漬けたり、たれにするだけでなく、パスタソースやデザートソースなどの美味しい使い方が掲載されていました。まさに万能ソース!使いやすく更に美味しくなった塩麹ソースで手軽な発酵食品生活を満喫できる逸品です。
会社名
株式会社丸正醸造
所在地
〒390-0826 長野県松本市出川町7-7
電話番号
0263-26-1647
FAX
0263-26-2771
フリーダイヤル
0120-0440-32
※掲載情報は 2017/09/08 時点のものとなります。
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キュレーター情報
田中伶子クッキングスクール校長
中村奈津子
日本女子大学食物学科卒業後、全日本司厨士協会に就職。ニューヨークのニュースクール、フィレンツェのラ・フォールアカデミー、香港鴻星料理学院で学ぶ。2006年ニューヨーク駐在時より料理教室「LOVELY TABLE NEW YORK」を主宰。2009年帰国後、実家田中伶子クッキングスクールに勤務。2012年「LOVELY TABLE GINZA」開校。現在もニューヨークを行き来する活動をしている。
PHP研究所発行月刊誌「JAPAN CLOSE-UP」に料理記事連載。光文社「VERY」「女性自身」などに寄稿。BSフジ阿川佐和子氏の「阿川ごはん」レギュラー出演。日本テレビ「ZIP!」定期出演中。
主婦と生活社発行「一生作り続けたいおかず~50年の名門料理教室のベストレシピ150」が2014年本屋レシピ本大賞4位入賞。2014年9月講談社発行「本当に作りたい料理、ぜんぶ。」好評発売中。