ドネル ケバブ (Döner)
Mustafa's Gemuese Kebab
今やアメリカを代表する料理ともなったハンバーガー。その起源は実は、ドイツにあるという事をご存知でしたか?ハンバーガーの起源は、ドイツ北部の港町「ハンブルク」から来ているとも言われているのです。18世紀頃、アメリカに移住したドイツ人の中にはハンブルクから旅立った人たちが多くいました。ハンブルクなどドイツ各地では、豚のひき肉をハンバーグ状にしたものを食べていました。それがわり、ハンブルク風ステーキとしてアメリカに伝わり、アメリカでは形を変えて現在のパンに牛肉のパテを挟んだハンバーガーとして知られるようになりました。現在でもドイツでは、ハンバーガー(ハンバーグ)の原型ともいえる「ブレッテ」や「フリカデッレ」が食べられています。
逆に海外からドイツに紹介され、ドイツ風にアレンジされたのが「ドネルケバブ」です。ドイツでは、第二次世界大戦の復興と経済発展の人手を補うために、1950年代にトルコをはじめとする海外からの移民を多く受け入れました。そのトルコからの移民2世、3世が、現在ケバブ屋さんを経営している事も少なくありません。
トルコでは、ケバブはパンに挟まずお肉のまま野菜などと食べることが多いようですが、、
ドイツはパンの国!肉厚のパンに、ケバブを挟んで食べるようになりました。これを「ドネルケバブ」、ドイツ語ではDöner (ドゥナー)と呼びます。パンの生地とソース、たっぷりの野菜とケバブのバランスが絶妙な味わいで、あっという間にドイツ全土に広がりました。ドイツのケバブ屋さんは、トルコ本国の店舗数を凌ぐとも言われています。ドイツにケバブが紹介されてから約70年経ち、ケバブはドイツの食文化を語る上で欠かせないソウルフードになっています。
Mustafa's Gemuese Kebab
※掲載情報は 2017/08/16 時点のものとなります。
ドイツ連邦共和国大使館
駐日ドイツ連邦共和国大使館は、日本におけるドイツ政府を代表する機関です。ヨーロッパの中心に位置しているドイツと日本は、去る2011年、外交関係を樹立してから150周年という節目を迎えました。そして、今後も互いに両国が協力し合いながら、現在の友好関係を保ち、またより深めながら手を取り合って未来へ向かっていこうという思いをこめ、「ドイツと日本-ともに未来へ」というモットーの下、日本の皆さんにより深く、広く、ドイツを知ってもらうべく、様々な形で活動を行っています。こちらのサイトでは、ドイツの伝統や郷土・食文化についてお伝えします。