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東海道・由比宿のタイ・カレー缶
東海道を歩いていると、旧宿場町のあたりでたくさんの美味しいものに出会います。ど~しても見逃せない現代の名物ともいえる数々。ちょっと寄り道してご紹介しましょう。
今回は、東海道五十三次の16番目の宿場、由比宿の「いなばのタイ・カレー缶」です。
もうご存知でしたか?知る人ぞ知るタイ・カレー缶
静岡県の中部に位置する静岡市清水区は、まぐろ・かつおの漁港が近く、昔から缶詰製造が盛んだったそうです。現在も名だたる缶詰メーカーが立ち並ぶ地域です。その中の、さくらえびで有名な港町、由比には、知る人ぞ知るタイ・カレー缶のいなば食品があります。
タイ・カレー缶が話題になりはじめたのは、2011年。食マンガ「めしばな刑事 タチバナ」で取り上げられて以来、メディアやネットの口コミで人気に火がついて、2013年にはついに日経MJヒット商品番付にめでたくランクイン!”カレー通”をうならせるほどの本格的なタイ・カレー缶が手軽な値段で買えるということで、日本中に多くのファンを獲得しました。このコスパ、ハンパないですね!このロングラン商品が最近(2017年春)リニューアルしたとのこと!
いなばのタイ・シリーズとは?
タイのレモングラス農園 (写真提供:いなば食品株式会社)
そもそもタイ・カレー缶ができたきっかけは何だったんでしょう?それは、自社のタイ工場で魚の価格が高騰して、ツナと他の素材を合わせたお惣菜の缶詰を作ろうとした時に生まれたアイデアでした。「せっかくタイで生産しているのだから、ツナとグリーンカレーを和えてみたらどう?」と取引先から提案があったそう。ならば「素材から加工まで、すべてタイで作るぞ!」という心意気で開発されたのが、このタイ・シリーズ。
すべてタイで作る本場のカレー!
タイのこぶみかん農園 (写真提供:いなば食品株式会社)
こぶみかんの葉(ライムの一種)。農園で収穫された生ハーブをそのまま使っています。
(写真提供:いなば食品株式会社)
「風味」の決め手は、フレッシュなハーブとスパイスの数々。絶妙のバランスでブレンドし本場の美味しさを再現しています。(写真提供:いなば食品株式会社)
人気の秘密は、缶詰とは思えないほどの本格的な味とクオリティ。タイでカレーを食べたことがある方はわかると思うのですが、”本場の美味しさ”を忠実に再現しているところでしょう。さすがに”辛さ”だけは日本人に合わせて調整しているそうですが、香辛料も全てタイ現地で調達。唐辛子、レモングラス、こぶみかんの葉など、タイカレーにかかせないフレッシュハーブもしっかり残留農薬検査をパスしているので安心ですね。
夏本番!暑い時にこそハマってしまうカレー!
「チキンとタイカレー/グリーン 調理イメージ」(写真提供:いなば食品株式会社)
リニューアルした新シリーズ(115g)は全部で6種類。
人気のベスト3は、青唐辛子がきいたサラサラの「チキンとタイカレー(グリーン)」、カレースパイス風味の「チキンとタイカレー(イエロー)」、バターとトマトの旨みとココナッツミルク風味の「バターチキンカレー(ココナッツミルク仕立て)」。
蓋をあけると、スパイシーでフレッシュなハーブの香りがふわっと広がります。それぞれ特徴をもった辛さのカレーは、ささみ肉を使っているのでさっぱりとした味わい。新たに加えられたナンプラーのコクとうまみが食欲をそそります。
いなば食品の直売所をはじめ、全国のスーパーやドラッグストア、コンビニ、100円ショップなどでも購入できます。缶詰だから3年間保存できて、忙しい方や一人暮らしの方には強い味方になりそう。一度にいろいろな味を楽しむことができる食べきりサイズも、カレー好きにはウレシイですね!
アレンジレシピはいなば食品のInstagram(インスタグラム)にたくさん投稿されていて、関連のレシピ本も出ています。
今なら旬の夏野菜を加えた夏カレーもいいですし、ワンプレートディッシュとしてビールのお供にも最適ですね!
温めずそのまま食べられるので、うどんやそうめんのつけ麺用スープとしても使えて、思わずハマってしまうかも。タイカレーでこの夏を元気に乗り切りましょう~!
※掲載情報は 2017/08/04 時点のものとなります。
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キュレーター情報
学芸員/栄養士
大森久美
栄養学を学んだ後、武蔵野美術大学卒業。芸術学士、学芸員資格を取得。2006年特定非営利活動法人ヘキサプロジェクトを設立。2010年より現地法人ヘキサプロジェクト・ロンドン・リミテッドディレクター。美術館のキュレーションを行うかたわら、アート/デザインのワークショップなどの教育普及や、地方で伝統の技を守り続ける職人達との商品開発にも精力的に取り組む。日本文化の奥深さを伝えることをミッションに、食とアートのスペシャリストとして日本の美意識を国内外に発信中。