![From 上高地帝国ホテルのクッキーです From 上高地帝国ホテルのクッキーです](https://c-ippin.gnst.jp/photo/report/20/6b/10514/10514_report_title_680.jpg?1543232702)
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風景も手紙も空気もクッキーもおいしいアルペンの便りです
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郵便受けに、不思議なかたちの手紙を届いていました。
西洋の玩具のような赤い屋根。一瞬、海外から来たのかなと
思ったら、箱の裏に住所を書くスペースがある。
上高地の帝国ホテルを訪れた方からのクッキーレターでした。
上高地。古くは「神降地」「神合地」とも呼ばれた神聖な土地。
そこに帝国ホテルが、日本初の山岳リゾートを築いたのは、今から
84年も昔。以来、赤い三角屋根と丸太小屋風の建物は、日本最高峰の
リゾート施設として君臨しています。
私が訪れたのは、今から20年以上前の紅葉の季節。
色も音も匂いも空気も気温も、何もかもに混じりけがなく、
朝に夕に散歩するたびに、細胞のひとつひとつの汚れを洗い流して
もらっているような気がしました。
オリジナルクッキー「アルペンの便り」を送って下さった
ご夫婦は、新緑の季節を選ばれて毎年訪れている上高地の
大ファン。いつもの絵はがきに変わって今年はクッキーが
届きました。
味は、アーモンドとココア味の2つ。赤い屋根をあけると
小袋に分かれて入っています。
味は「帝国ホテル・オリジナル」にふさわしい上質な
香ばしさ。カリッと一口食べたとたん、いつもより各上の
紅茶を入れたくなりました。
様々なお土産品があるけれど、手紙とクッキーが一体に
なっているものはあまり目にしません。さすが帝国ホテル、
さすが上高地と、何もかもにも満足。
ちょっと残念なのは、私が新緑のこの土地を知らないこと。
クッキーをかじりながら、いつしかまた、あのロビーで
ゆったりした時間を過ごしたいと心底思いました。
※掲載情報は 2017/07/02 時点のものとなります。
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キュレーター情報
スピーチライター/コラムニスト
ひきたよしあき
(株)博報堂で、広告クリエーターとして働くかたわらで、「朝日小学生新聞」などにコラムを書いています。出張、撮影、講演で全国を回りながら、おいしいものを送ったり、頂いたり。誰かに何かを送ろうとする時、そこに素敵なエピソードが生まれます。高い安い、有名無名に関わらず、できればその一品にまつわる物語までお伝えしようと思っています。皆さんからの情報もお待ちしています。主な著書「あなたは言葉でできている」(実業之日本社)「ゆっくり前へ ことばの玩具箱」(京都書房)「大勢の中のあなたへ」(朝日学生新聞社)