記事詳細
パワースポットとして名高いホテルのピラミッドスイーツ
博多駅から近い「ハイアット リージェンシー 福岡」は、世界的ホテルブランド“ハイアット”のホテル。快適なステイを約束するデザイン性高きホテルは、著名建築家マイケル・グレイヴス氏による設計。建物全体を俯瞰すると“スフィンクスの形”をしている。何より圧巻なのがロビーだ。円形の吹き抜けは高さ42メートルあり、見上げると黄金に輝くピラミッドが望める。
ハイアット リージェンシー 福岡といえば、知る人ぞ知るのがロビーでの不思議体験。ピラミッドの真下、すなわちロビーの中心になるが、そこに立って発声した声はエコーがかかって聞こえるのだ。周囲にいる人には普通に聞こえるのだが、発声している本人にだけ響く。ホテルに確認したところ「設計者の意図かどうか不明だが、ホテルとしても驚いている」という。
スフィンクス、ピラミッド、そしてロビー中心の不思議体験。何やらパワースポット的なオーラを感じるが、やはりというか、訪れた女子が好きな人の名前をロビーの中心でささやくと “恋が成就する”という恋のおまじない的な噂がある。ホテルの中心で愛を囁く。ホテチュー!?
そんなホテルを具現するかのようなスイーツが発売された。ロビーに面する「バー&ラウンジロトンダ」で6月8日より販売開始されたテイクアウトスイーツだ。モニター試食会も開催、プチガトータイプのケーキ全9種を決定したという。
中でも注目なのがピラミッドをイメージしたケーキ、その名も「ピラミッド」。酸味のあるフランボワーズジュレをあわせ爽やかに仕上げられたレアチーズケーキだ。軽やかな味わいのケーキは夏のホテルをイメージさせる。何よりホテルの秘密を知るにつけ、パワーも貰えそうなスイーツだ。願いが叶いそうなスイーツ、とは飛躍しすぎだろうか。
ゲストの人生を彩るシーンも演出するのがホテル。感動ストーリーにミステリー。時に“ホテルは舞台”とも言われる。ホスピタリティマインド溢れるホテリエは、主役のゲストをサポートし盛り上げる脇役だろうか。そんなドラマチックなパワースポットホテルのスイーツは、どんなドラマを生み出すのだろうか。
※掲載情報は 2017/06/29 時点のものとなります。
- 11
キュレーター情報
ホテル評論家 旅行作家
瀧澤信秋
ホテル評論家、旅行作家。All About公式ホテルガイド。ホテル情報専門サイトHotelers編集長。日本旅行作家協会会員。日本を代表するホテル評論家として、利用者目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。その忌憚なきホテル評論には定評がある。フィールドは、ホテルステイからホテルグルメ、ホテルにまつわる社会問題までと幅広い。テレビやラジオ、雑誌などへの露出も数えきれず、業界専門誌への連載も手がけるなどメディアからの信頼も厚い。また、旅行作家としても旅のエッセイなど多数発表、ファンも多い。2014年は365日毎日異なるホテルへチェックインし続ける365日365ホテルを実践中。「365日365ホテル 上」(マガジンハウス)として上半期のホテル旅の記録をホテルガイドも兼ねて上梓した。著書に「ホテルに騙されるな!プロが教える絶対失敗しない選び方」(光文社新書)などがある。