噛むほどに徐々に風味を感じ、ピリッとした刺激が広がる「純胡椒」

噛むほどに徐々に風味を感じ、ピリッとした刺激が広がる「純胡椒」

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こだわりの詰まった「生」の風味

塩を生業にしているので、塩そのものはもちろん、塩をメインに使った調味料もやっぱり気になります。塩麹、塩レモンなどの塩調味料がブームとなり、沈静化して久しいですが、次にブームになりそうな、おいしい塩調味料に出会いました。それが、「純胡椒」です。

 

胡椒といえば、カラカラに乾燥させたものを挽いて使うのが一般的ですが、今回ご紹介する「純胡椒」は、なんと生。インドネシアはカリマンタン島産でたわわに実った胡椒を、収穫時の房の状態のまま塩水につけています。浅く漬けたピクルスのような食感で、噛むほどに徐々に風味が出てきて、最後には口いっぱいに心地よいピリッとした刺激が広がります。

噛むほどに徐々に風味を感じ、ピリッとした刺激が広がる「純胡椒」

こだわりは多岐に渡ります。

まずは、産地。まず、インドネシアのジャワ島から飛行機を乗り継いでカリマンタンの町まで約1日。そこからさらに車で4~5時間かけて移動して、やっと「純胡椒」の原料となる胡椒が生産される村にたどり着きます。豊富な湧き水に恵まれたエリアで、地下から運ばれたミネラルにより、土壌が独特な風味を醸してしていると言われています。

 

手摘みで収穫された胡椒は、その新鮮な風味を損なわないように、インドネシア産の完全天日塩を使ってその日のうちに塩漬け。その後、都市の工場に運ばれ、加工と包装を経て、日本に輸出されます。このすべての工程に、この商品の輸入者・仙人スパイスの高橋さんが立ち会っているというから、驚きです。

噛むほどに徐々に風味を感じ、ピリッとした刺激が広がる「純胡椒」

また、「純胡椒」は、漬物の製造においてどうしても避けて通れない殺菌工程に、貝殻・焼成カルシウムというより自然に近い材料を使用しているそう。一般的な殺菌では次亜塩素酸ナトリウムか加熱が行われるのですが、できる限りフレッシュな風味を保ち、自然なものを届けたいという想いから、この方法が編みだされました。

 

こうして、私たちの食卓に届く「純胡椒」。

おすすめの食べ方は、豚肉を焼いて、その上に房から1~2粒の純胡椒を外して散らし、くるりと巻いて口の中に入れて、咀嚼します。じゅわーっと豚肉の脂とうまみが広がったところに、純胡椒が顔を出し、ぴりっとした刺激とほどよいしょっぱさで全体を引き締めてくれます。

 

ファンが多いけれど、生産量は少ないので、輸入されるとすぐに売り切れてしまいます。見かけたら、早めにゲットしてくださいね。

 

輸入者:仙人スパイス

住所:東京都立川市上砂町1-3-6-19

※掲載情報は 2017/06/22 時点のものとなります。

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キュレーター情報

青山志穂

ソルトコーディネーター

青山志穂

東京都出身、沖縄県在住。
大手食品メーカー勤務から一転、塩に魅せられて塩の道へ。塩の専門店で社内資格制度の立ち上げなどを行ったのち、2012年に(社)日本ソルトコーディネーター協会を立ち上げて独立。現在は、塩のプロフェッショナルであるソルトコーディネーターの育成のほか、全国を飛び回りながら、塩の基礎知識や使い方などに関する講座や講演、テレビやラジオ、雑誌などへの出演、塩売場のコーディネートなどを行いながら、塩の啓蒙活動に努めている。有名シェフとの塩をテーマにしたコラボレーションイベントや食品メーカーの商品企画も手掛ける。著書に「塩図鑑」(東京書籍)「琉球塩手帖」(ボーダーインク)「日本と世界の塩の図鑑」(あさ出版)など。

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