彦九郎のわらび餅
京菓子司 彦九郎
老舗のわらび餅のご紹介です。わらび餅は山菜「わらび」の根を原料としています。わらび粉は和菓子の材料としても高価なものです。それゆえ、葛粉やさつまいも粉「甘藷澱粉」、タピオカ粉を使用している「わらび餅」もあり、きな粉がまぶしてあればそうかなと気がつかずに食べているかも知れません。
わらび餅を購入する時にこの店が美味しいと紹介され購入しても、実は甘藷粉やいろいろな澱粉を混ぜ「わらび粉」はほんの少しだけというところもあります。わらび粉を本当に使っているのかしら、と疑いたくなるわらび餅もあります。色も薄茶色のわらび粉に似せてあったり、なぜか真っ白透明なんていうものもあったりしますので油断が出来ませんね!
わらび餅は贈った方も贈られた方も気軽ですが、気が利いているなと思わせるのはなぜでしょう。日持ちがしないものをわざわざ出かけて購入して来てくれるからですね。わらび餅は季節に関係なく渡せる手土産として嬉しいものですが、やはり気温が上がった頃見た目が涼しげで寒天やゼリーなどと共に夏を代表する和菓子です。
彦九郎の「わらび餅」は原材料に上白糖、わらび粉、きな粉としか記載されていません。写真のように、すでにきな粉をまぶしてあります。日持ちはしませんので翌日くらいまでにはいただくのが良いと思います。
シンプルで混じりけがないという事は素材が本当に正直だという事です。1個1個が少し大きめで食べごたえもあり、ふわふわでとろける感じがします。
このお店は人形町(甘酒横丁)と江東区新大橋にあります。甘酒も有名で、冬は暖かく、夏は冷たい甘酒を店頭でいただくことが出来ます。ホームページがありませんので、実際に足を運んでください。
住所:東京都中央区日本橋人形町2丁目11-3
京菓子司 彦九郎
※掲載情報は 2017/06/17 時点のものとなります。
パンシェルジュ
石野衣絵子
パンと菜食料理教室「る・くりま」主宰。各種天然酵母で作るパンとゆるいマクロビをベースにした菜食料理が得意。日々作るパンや料理は、美味しくそして安全であるべきだと考えています。素材選びと素材が持つ力を信じて、引き算で作る工夫がいっぱいのレシピが好評。料理教室やパン教室に通うのが趣味だったのですが、気が付いたら教える立場になっていました。教室運営の傍ら、企業向け講師・区民講座・レシピ開発・調理指導委託業務。リマ・クッキングスクール師範科卒業。みそソムリエ。調理師。