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包みが日本の伝統芸能に使われる道具等の絵柄でかわいらしい
今年1月から、月に一度開催している、みんなで歌って健康に!体験型コンサート【歌声・ザ・ライブ】!
毎回会場が日暮里ということもあり、 ここのところ頻繁に日暮里界隈まで足を運んでいます。
本を読むことが好きなせいか、文豪の愛した街や作品中に出てきたり、浮世絵などに描かれて場所に実際に行ってみるということが、私の密かなライフワークなのですが、 その中でも谷中、根津、千駄木など 日暮里界隈は大変奥深い。
今回は夏目漱石や正岡子規など明治の文豪たちが足を運び、多くの作品にも登場している、日暮里名物【羽二重団子】を紹介致します。
羽二重団子は文政二(1819)年、190年余の歴史をもつ団子、和菓子の老舗。初代庄五郎が、音無川のほとりの芋坂に「藤の木茶屋」を開業し、人々にお団子を振るまったところ、その団子が大変きめ細かく羽二重のようだと賞され、それがそのまま店名になりました。
お団子の形が少し独特で丸い球型ではなく、平べったい円盤型。焼き団子の火を通りやすくするためという説と、神様にお供えされる丸いお団子を庶民が食べるのは恐れ多いという説の2つがあるそうです。
お味は餡団子と焼き団子の2種類。(お店に行けばもちろん種類豊富な和菓子をお楽しみ頂けます。)
滑らかでしっかりコシのあるお団子に、甘さ控えめなこしあんに包まれた餡団子と生醤油味で香ばしい香り、苦味のない程よい焼き加減であっさり楽しめる焼き団子。私はしっとり滑らかで甘さ控えめの餡団子派ですが、塩分控えめでお酒と共に楽しむことも出来る焼き団子派と人気は完全に二分するそうです。
餡団子、焼き団子共に1本270円(税込)。残念ながら日持ちは一日なのですが、ついつい口に運びたくなるかわいらしいサイズで、上品なお味加減の歴史ある一品。
包みが日本の伝統芸能に使われる道具などが絵柄になっていて、とてもかわいい。ちょっとした手土産や外国のお客様にも喜ばれるのではないかと思います。
明治の文豪たちの作品にもあります「藤の木茶屋」がそのままの形で、日暮里・芋坂「羽二重」本店として風情のある趣で営業していたのですが、先日伺ったら改装中。2019年の創業190周年に向けて、休業中のようでした。濃紺の暖簾としだれ柳、お店の中にも190年の歴史を感じられるものが沢山あり、日本庭園風の中庭でお抹茶とお団子を頂くのが好きだっただけに、残念ではありますが、日暮里駅前にモダンな店構えの羽二重カフェがオープンしています。
次回の【歌声・ザ・ライブ】は、5月31日13:30~、日暮里サニーホールで開催致します。歌いがてら?お団子がてら??ぜひ日暮里へ足をお運び下さいませ。
※掲載情報は 2017/05/16 時点のものとなります。
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キュレーター情報
クラシカルポップス歌手
北野里沙
18歳の時、サラブライトマンに憧れ、突如音大へ。東京音楽大学大学院修了。イタリア留学中、路上で日本のうたを歌っていたことがきっかけで、2014年「母からの手紙」でシンガーソングライターとしてメジャーデビュー。2013年以降、イタリア・ロッシーニ歌劇場にてソリストデビュー、バチカン市国聖パウロ大聖堂、WBA世界チャンピオン戦国歌独唱、神宮外苑花火大会オープニングアクト、日比谷シアタークリエ「クリエンターレ」他、国内外の数多くのコンサートに出演。FMヨコハマ・ラジオパーソナリティー他。現在、読売日本交響楽団アンサンブル公演等クラシックからポップスまで幅広い活動を行う。
〈音・食・旅〉を愛するクラシカルポップス歌手。コンサートで巡る全国各地の美味しいもの・お土産の数々をご紹介致します。