「この路、ひとすじ」。金沢の武家屋敷で味わう職人のこし餡

「この路、ひとすじ」。金沢の武家屋敷で味わう職人のこし餡

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某TV番組で「まいうー!」と絶賛されていたのが納得の職人技

「この路、ひとすじ」。金沢の武家屋敷で味わう職人のこし餡

金沢の観光名所の一つが武家屋敷跡。この場所はどこに行っても観光客の多い金沢の中で、ゆったりとした雰囲気と、昔ながらの水路がある風景を残した穴場でもある。小路を入ると、九谷焼体験のできる工房があり、そこで赤と金の2色の赤焼きの絵付けを体験してきた。「駐車場に車を止めておいていいので、せっかくだから武家屋敷跡を散策してみては。」と工房で言っていただき、ちょっとぶらりとお散歩へ。武家屋敷跡を無料で見ることができ、休憩場所になっているところもある。

「この路、ひとすじ」。金沢の武家屋敷で味わう職人のこし餡

お菓子のお店もいくつもあり、お土産を購入することができる。そして、すべてお店で食べることができるようになっていた。一通り見て回り、その中で選んだのが、こちらの村上さん。

「この路、ひとすじ」。金沢の武家屋敷で味わう職人のこし餡

手土産はもちろん、武家屋敷や水路を眺めながら、外でお抹茶セットがいただけるのだ。しっかりと味見をしてから、手土産にすることができるのもうれしい。今回は、迷いに迷って村上さんの「黒糖ふくさ餅」を選んだ。春は桜餡、夏は抹茶餡、秋と冬は栗餡が限定商品として登場する。手土産用に定番の「黒糖ふくさ餅」と「季節のふくさ餅」を組み合わせて箱詰めしていただくことも可能。例えば、下の写真は春限定の桜餡。組み合わせることで鮮やかな手土産となる。

「この路、ひとすじ」。金沢の武家屋敷で味わう職人のこし餡

今回いただいた「黒糖ふくさ餅」は、黒糖風味がほんのり香るふかふかの焼皮。その中に、こし餡と求肥餅が入っている。驚いたのは、求肥餅がここまでたくさん入っていること。求肥餅入りの和菓子はよく見かけるが、姿が和菓子から飛び出すほどの存在感があるものは、ほとんどない。もちもちしていて、こし餡のなめらかさとほどよい食感で、甘すぎず、あっという間に完食。

「この路、ひとすじ」。金沢の武家屋敷で味わう職人のこし餡

「もういいよ、できたよ」と、30年以上、餡を炊き続けた熟練した職人には、餡がそう語りかけるのだとか。手を抜かず、楽をせず、当たり前のことを当たり前にやる。「この路、ひとすじ」。村上さんの箱には、そんなメッセージが書かれている。金沢で菓子ひとすじの村上さん。箱は大きさによって、和の柄、白と金のデザインから選べる。

 

手土産にするシーンに合わせて、箱やふくさ餅の組み合わせを選んでみて。

※掲載情報は 2017/05/10 時点のものとなります。

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キュレーター情報

高橋香葉

発酵料理研究家/観光連盟アドバイザー

高橋香葉

「日本人の体を健康できれいにするには、日本伝統文化の発酵食が一番良い」として発酵料理の研究に取り組む。テレビ、雑誌、書籍などを通じて、発酵食品の良さを伝える普及活動を行っている。
日本で初めて、米麹と醤油をあわせた新調味料「しょうゆ麹(醤油麹)」の作り方とレシピを公開し、発酵業界に新しい風を入れた。その活動は、フードアクションニッポンアワード販促部門を受賞。その後、読売新聞にて「オンリーワン」として掲載された。
現在は、日本全国を回り、全国の発酵食品だけでなく温泉巡りをし、日本の伝統文化を勉強している。
自治体の観光連盟アドバイザー、特産品開発審査委員などを歴任。市場調査から、販売戦略、プロモーションなどのマーケティング講師も行っている。フードアナリスト協会「食のなでしこ2016」。

主要著書:
◎「しょうゆ麹と塩麹で作る毎日の食卓」(宝島社)
◎リンネル特別編集「しょうゆ麹で作る毎日のごちそう」(宝島社)
◎「知識ゼロからの塩麹・しょうゆ麹入門」(幻冬舎)
◎おとなのねこまんま555(アース・スターブックス)等

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