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さつまいも農家とパティシエが試行錯誤したスイートポテト
私の出身は新幹線効果で、新しいお土産がどんどん出来ている金沢。実家の近くでは、加賀野菜の五郎島新時を栽培しています。このお芋は、このあたりの砂でないと(普通は土ですね)作れない、希少なさつまいもです。その五郎島金時農家の「かわに」では、お芋を使ったスイーツを自社工場で作っています。
バウムクーヘンやプリンなど、いろいろ作ってきましたが、もっと五郎島金時の美味しさを、お菓子の中に閉じ込めることはできないかと、同じく石川県のパティスリー ラ・ナチュールのパティシエと試行錯誤して出来上がったのが、スイートポテト「農家屋ポテト」。厳選された五郎島金時を、風味を壊さないように素早くペーストし、なめらかさを出す為に、白餡と生クリームをしっかりと練りこみます。なんどもやり直し、自然な美味しさを損なわないように配合して、ようやく2015年に完成。金沢駅とネット通販のみですが、既に30万個を販売しました。
温めると、焼きたての香り
この「農家屋ポテト」、そのままいただいてももちろん美味しいのですが、私はほんの少し温めていただきます。そうすると、お芋の香りがいっぱい広がります。滑らかさも更に増して、まるで焼きたてをいただいているよう。
お茶菓子にしても美味しいのですが、ホットミルクをお供にすると、とっても相性がよく、いつもマグカップの横に、この「農家屋ポテト」でデザートタイムを満喫しています。
抹茶や柚子も登場
いろんなバリエーションがあると飽きないので、抹茶や柚子も最近は販売しています。この抹茶もあたためると、抹茶と、さつまいもの焼きたての甘い香り。
ひとつひとつが愛情込めた手作り
さつまいも農家に、決して大きくはない工場を作り、全てが自社工場で手作り。いろいろな百貨店などでも販売の打診があるのですが、手作業の丁寧さに拘っているので、生産できる数は限られています。
苗からお菓子になるまでを全て自社で自分たちの手でつくり送り出している、愛情をたっぷりかけられた、優しいスイートポテトです。
※掲載情報は 2017/05/06 時点のものとなります。
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キュレーター情報
アートディレクター・プロデューサー
渋井しほり
音楽やフードイベント、店舗コラボレーション等の企画制作や、飲食店メニューの企画制作やPRを行う。デザイナーとしても飲食関係はもちろん、幅広く、WEBやキャラクター、広告製作などを手がける。その他、年間外食360日、仕事や趣味であちこち食べに行っている事を生かし、フードライターなども行う。“おでかけが大好き”