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「亀戸大根のたまり漬」と「亀辛麹」がいいアクセントに
江戸の伝統野菜・亀戸大根を扱う飲食店「亀戸 升本」。1905(明治38)年創業の100年超えの老舗店です。亀戸にある升本本店には、わたしも何度か足を運び、人気の亀戸大根とあさりの鍋などをいただいたことがあります。
升本には“顔”といえる名物が2つあります。
1つは「亀戸大根たまり漬」です。こちらは、亀戸大根を有機醤油と紹興酒でつくった秘伝のタレに漬け込んだもの。もう1つは、「亀辛麹(かめからこうじ)」。米麹と青唐辛子、有機醤油を長期熟成させたとろみのある、いわば“万能調味料”のようなものです。少量でも辛みが強いので、どんなおかずやご飯に付けても食が進みます。
そんな同店は、都内の百貨店の食品売り場などで弁当の販売を積極的に展開しています。今回わたしが注目したのが、定番の割烹弁当「香取(かとり)」です。
蓋を開けると、まずその華やかさが目を引きます。玉子焼き・カレイの香味焼・中華クラゲ・鶏つくね・あさり・シイタケ・筍・ニンジン・いんげんなど、とにかくおかずが豊富でご飯が見えません(笑)。
具材に隠れたご飯はなんと十五目の酢飯。イクラもありますね。
そして、外せない名物の2つ「亀戸大根たまり漬」はご飯の上に、「亀辛麹」は専用容器に入るカタチでおかずにのっています。
亀戸大根は歯ごたえが良く、味もよくしみ込んでいるのでご飯に合います。一品一品食べ進める中、少し味を変化したいなぁと感じたら、亀辛麹の出番。ちょっと付けるだけで食の“推進力”がアップ!なかなかの優れものですね。この亀辛麹が「有る・無し」でお弁当の印象が大きく変わりそうです。
江戸の伝統を詰め込み、亀辛麹がアクセントを加えてくれる逸品を、手土産にいかがでしょう。
※掲載情報は 2017/05/02 時点のものとなります。
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キュレーター情報
コピーライター、グルメガイド
菅野夕霧
コピーライター、PRコンサルタント、Yahoo!ニュース配信元の『市ケ谷経済新聞』編集長。グルメや酒、沖縄離島旅が趣味。特にランチは“狙い”を定め、日々電車に乗って都内を中心に食べ歩いている。甘いモノを苦手としている関係で、“甘くない”土産の逸品を追求中。現在、All Aboutグルメガイドとして老舗店を紹介する「100年店ランチ」、日本トランスオーシャン航空の機内誌『Coralway』にて、「小さな島の小さな食堂」を連載中。著書に『ヤフートピックスを狙え』(新潮社)など。