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遂にでた!自然栽培素材の“和風デリ”
外出先で、仕事の合間に食事が必要な時、自分でつくったお弁当やおにぎりやサンドイッチを食しますが時間がない時、どうしても外で何かを購入せざるを得ないことが多々あります。
そんなとき、「自然な食材を使った美味しいおにぎり屋さんとかあったら理想的だなあ……。」といつも思っていました。
遂にそんなお店を発見! 麻布十番駅近くにある「食や(たべものや)」さんです。私が家で作って食べるときと、ほとんど同じ素材(自然栽培の農産物)で、ご飯、おかず、味噌汁が食べられてしまうことに、テンション上がります。
徹底した素材で作られる「完璧な食事」
お米、野菜、大豆などの全てが、農薬は勿論ですが有機肥料さえ使わない、「土」のみで作られた「自然栽培の農作物」だけでメニューが成り立っているのです。
調味料となる、味噌、醤油の原料が自然栽培大豆であることに加え天然蔵付き酵母と自然水で作られることも見逃せません。生きた菌と奥深く優しい調味料は、農作物の美味しさをしっかりと感じさせてくれるだけでなく食す人の健康をしっかりと支える貴重なものです。
メニューには、鶏肉も使われていますが、こちらも抗生物質不使用、遺伝子組換えでない餌を食べている鶏が使われています。海苔は、酸処理をしていない良質のものを、そして、お水も天然の湧水が使われています。
更にお米を炊く鍋も土鍋を使い、米の旨味を最大限に発揮するよう心を込めて作られているのです。
膠原病の店主さんが広めたい「食の大切さ」
まだまだ少ない自然栽培の食材ですので、この貴重な食材を使ってお店を始めるのには勇気が要ることが想像できます。
店主の梶本さんは、「不治の病」といわれる膠原病を患い病気を克服しようと、いろいろな治療法の勉強や情報収集をしているうちに「食の大切さ」に行きついたそうです。
「自分の“からだの原料となる食”がしっかりとしていれば病気にはなりにくい」といつも私が言っていることと店主さんの思いは全く同じです。生きる上で「食は基本」です。
ご自身のからだも徐々に良くなっているそうですが自分だけでなく、世の中にその大切さを広めるために何かをしたいという思いから、お店をスタートさせたそうです。
ご主人の助けをかりながら、お店での販売だけでなくビジネスランチやママさん子供食育などのイベントなどためにケータリングサービスを行い、食育などの活動にも力を入れていきたいとのことです。
毎日食べ続けたい「絶対に飽きない日常食」
理屈だけでなく、食べたらわかる「病みつきになる味」です。
私たちも自然の一部で、自然から生まれているのでこの食事が私たちの五感に、そして、体に馴染むことがわかると思います。多くの人が、「食や」さんの食事を一度食べたらほっとする感覚を得られることと思います。
メニューは、おにぎり、ライスボール、サラダボール、味噌汁、お総菜そして、お店オリジナルの調味料なども販売しています。
セットメニューもありますが、おにぎりだけ、お総菜だけ、というように、単品でのテイクアウトも勿論可能です。
日本人である私たちに、日常食べる物が、こんな食事に“変わる=戻る”日が来ればよいなと、いつも願っています。
※掲載情報は 2017/04/24 時点のものとなります。
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キュレーター情報
自然派栄養士・ソムリエ
麻乃じゅん
【保有資格】
・管理栄養士
・調理師免許
・製菓衛生士
・ソムリエ(日本ソムリエ協会認定)
・ファスティングマイスター・エキスパート
国内の航空会社に国際線客室乗務員として在職中、ソムリエ資格を取得
退職後、栄養士養成大学で学び
管理栄養士免許をはじめとする食や健康に関する資格を取得
自治体や民間企業、クリニックなどで公衆栄養、集団栄養指導、個別栄養相談などの業務に携わる
現代栄養学や西洋医学の現場で経験を積む中
カラダのみならず、「心・人生を豊かにするための食」について探求し
東洋医学や思想の世界についても学びはじめる
その中で、我々は自然の一部であること、真の食との繋がりに気付く
そして、それら現代人が忘れている大切なことを
伝えるべくフリーランスとしての活動をスタートする
また、福島県に生まれ自然の中で育った者として
2011年の原発事故以降、さらにその思いが強くなり
活動の範囲を広めている
現在も、セミナー、自然系・無添加料理教室、カウンセリング等を通じ
現代社会における“食”との向き合い方を提案しながら、
手作りや料理体験のすばらしさを数多くの場で伝えている。