意外と知らない人が多い!白濁のにごり酒とどぶろくの違い

意外と知らない人が多い!白濁のにごり酒とどぶろくの違い

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「どぶろく」と「にごり酒」は漢字で書くと、「濁酒(どぶろく)」、「濁り酒(にごりざけ)」と、どちらも同じ漢字を使います。見た目もどちらも白濁で知らないとその見分けはつきかないのではないでしょうか。

それぞれに異なる味わいと魅力をもっているどぶろくとにごり酒を紹介します。

にごり酒とは?

にごり酒とは、一般的に「白濁した日本酒」のことをいいます。日本酒造りの工程のひとつに「上槽」と呼ばれる醪を固体の部分(酒粕)と液体の部分(原酒)にわける作業があります。アルコール発酵によってできた醪を酒袋などに入れ、圧力をかけて搾っていくのですが、ここで目の粗い酒袋を使うことで醪の中の溶けきれていない米の固体部分が原酒の中に残り、これが白濁のもとになります。したがって、にごり酒の底に溜まっているあの白い沈殿物は澱であり、もろみであり、さらに元を辿ればお米そのもので、お酒の味を滑らかにトロッとした感じに変えてくれます。また、にごり酒には製法に由来する味の違いで、ふたつの種類があります。もろみの状態からフィルターに通して、少しだけ濁った状態になったにごり酒に火を入れて(温めて)から出荷する無炭酸(とろやか系)にごり酒と、にごり酒に火を入れず(温めず)に出荷する微炭酸(しげき系)にごり酒です。

どぶろくとは?

どぶろくとは米、米麹、水のみを発酵させ、もろみを濾さない濁り酒のことです。どぶろくはフィルターに一切通していない状態のもろみを、そのままいただく飲み物、つまり1度も漉していない状態で、米の甘さや華やかな香り、はじけるような口当たりと酸味が特徴です。また、どぶろくは歴史的には「豊作を祈願するための神聖な酒」という意味もあります。飛鳥・奈良時代に行われていた豊作の祈願や収穫への感謝を示す場において、米から造った白濁酒を神様に捧げるという風習がありました。この酒を「どぶろく」と呼んでいたそうです。現在では、製造するには免許が必要ですが、酒造メーカーのほかに全国各地にある「どぶろく特区」(許された地域内で造ったり飲んだりするために、どぶろくを造ることを認められた地域)があります。昔からの祭事や習慣を今も守るという意味合いが強く地域観光の一環にもなっています。

1:【にごり酒】日本酒初心者や女性にもおススメ 花垣の「純米にごり酒」

意外と知らない人が多い!白濁のにごり酒とどぶろくの違い

こちらは、福井県大野市の名蔵「花垣」の「純米にごり酒」です。シルクのような滑らかな舌触りにナチュラルな甘さが、日本酒初心者の方も女性の方も、おいしいと言ってもらえる味わいの「純米にごり酒」。大きめの氷を一つ入れてワイングラスや、白磁の繊細のグラスで楽しむのもよし。スローフードジャパンお燗酒コンテストでお燗にしてもおいしいにごり酒で表彰もされているので、軽く温めてもおいしくいただけます。ロックからぬる燗までさまざまな飲み方で楽しめるにごり酒です。

2:【にごり酒】涼しげなボトルデザインの発泡にごり酒「金魚」

意外と知らない人が多い!白濁のにごり酒とどぶろくの違い
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こちらは、兵庫県香住鶴酒造の「山廃 純米 微発泡にごり酒 金魚」です。赤い金魚が涼しげに泳ぐボトルスタイリングが印象的で、天然の乳酸菌を取り入れる伝統手法である生もと・山廃造りにこだわっています。自然に生まれたやさしい泡が爽快で、天然の乳酸菌からくる心地いい甘酸っぱさがヨーグルト飲料や乳酸飲料のようです。日本酒が苦手という人はもちろん、日本酒通、日本酒ファンという人にもお勧めできるしっかりとした日本酒らしい後味もあり、万人にお勧めできる発泡清酒です。1本540円(250ml)というお値段なので、お試しして損はない発砲清酒ではないでしょうか。

3:【どぶろく】やさしい飲み口が特徴の「御神水源どぶろく 千穂まいり」

意外と知らない人が多い!白濁のにごり酒とどぶろくの違い
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こちらは、樹齢500年を越える御神木が佇む森の中にある「民宿まろうど」で、お米の精米から瓶詰まで全ての工程を手作業で行っており、丁寧に作られている「御神水源どぶろく 千穂まいり」です。どぶろくの原料である水とお米は高千穂産のもので、水は秋元神社の御神水と同じ水源とする湧水、お米は水田より上に民家のない標高600mの場所にある棚田で、清らかな湧水と寒暖差によってすくすくと育った美味しいお米を使用しています。口に含むと、お米の柔らかい口触りとフルーティーな甘さが口全体に広がります。千穂まいりは8度と比較的アルコール度数が低いのでキツい感じはなく、甘酒に似た感じがするので女性にも飲みやすいです。

4:【どぶろく】認定第一号の濁酒「飛騨小坂のどぶろく “滝乃郷”」

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こちらは、奥田屋自家醸造の「飛騨小坂のどぶろく 滝乃郷」です。飛鳥、奈良時代では神に捧げるお酒を「濁酒(どぶろく)」と呼んでおり、各家庭でも頻繁に作られていましたが、現在では自家製醸造酒を作ることは禁止されているなかなか飲むことができなくなった貴重なお酒です。岐阜県下呂市小坂町にある旅館「奥田屋」では、その貴重な「どぶろく」が作られています。下呂市小坂町がどぶろく特区の認定を受け、奥田屋自家醸造のどぶろく「滝乃郷」が完成し、第一号として認定されました。「飛騨小坂のどぶろく 滝乃郷」は米のふくよかさと水のおいしさがしっかりと感じられます。

5:【どぶろく】発酵が止まらない、生きているどぶろく「NASSO」

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こちらは、地元 愛媛県宇和島市の方言で「なんで?」という驚きを意味する、企業組合いわまつのどぶろく「NASSO(なっそ)」です。ラベルも地元デザイナーが制作し、遊び心満点で、上から読むと「なっそ」、下から読むと「おっさん」。発売当初は辛口すぎて、さらに酵母が生きていて吹きこぼれするので取り扱いが大変とクレーム続出でしたが、このどぶろくらしからぬ振り切れた辛口は驚きとともに認知され、年々ファンを増やし、今や生産が追いつかないほどの人気商品になりました。一貫して造り手(おっさん達)のできる範囲の量しか仕込まないので、在庫数に限りがあるのもプレミア感がありますね。

※掲載情報は 2017/04/22 時点のものとなります。

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