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ハンガリーで人気の煙突みたいな屋台スイーツ!
ハンガリー語で「クルトシュカラーチ」と言うこちらのお菓子。「クルトシュ」は円形の筒という意味を表し、「カラーチ」はハンガリーでポピュラーなパンの名前です。チムニーケーキと呼ばれるようになったのもこの形状、まさに煙突のような筒形の甘い菓子パンだからです。
クルトシュカラーチは、棒状の芯になる棒に生地をぐるぐると薄く巻きつけて、炭火で香ばしく焼き上げていきます。焼きあがると外はカリッと、中はフワッ。スポンジケーキとは違う、どちらかと言うと、焼きたてのクロワッサンのような食感です。甘さは控えめで、外側に砂糖やシナモンがまぶしてあります。最近はハチミツ味や、チョコレート味なども登場しています。
クルトシュは家庭では作ることはなく、クルトシュ専用の屋台などで買い求めて、その場で味わいます。もともとはクリスマスの季節に食べられていたものですが、最近はどこのお祭りにもこのクルトシュ屋台が欠かせません、まるで日本の綿あめのような存在です。
甘い香り漂うクルトシュ屋台では、焼きあがったクルトシュに好みで、シナモンシュガーやココナッツ、チョコレートなどをその場で選んで、かけてもらいます。くるくると巻いている生地は手でちぎって食べるのに便利で、焼きたての香ばしい熱々のクルトシュをつまみながらの食べ歩きできるという手軽さも、人気の理由なのかもしれません。
日本でもブームの予感?注目される新星スイーツ!クルトシュ
日本国内にもこのクルトシュカラーチ(クルトシュとも呼ばれています)を販売している店舗がいくつかあります。
テイクアウトも可能で、先が細くなったコーン状のクルトシュの中に、クリームを入れて楽しんだり、フルーツやチョコレートをトッピングしたりとアレンジの幅も広く、日本でも新たなスイーツとして人気となりそうです。
クルトシュはその温かみある素朴な味わいが人気となり、近隣の中欧諸国でも食べられています。日本でもクルトシュの美味しさに注目し、すでにいくつかの専門店がオープンしています。
焼きたてで漂う甘い香りと、カリッとした外側とモチモチの内側の食感、そして豊富なアレンジが可能な素朴な味わい。そんな誰もが好きになる要素がたっぷりのハンガリーの屋台の味「クルトシュ」が、日本でも次なるスイーツブームの主役になるかもしれません。
※掲載情報は 2017/04/14 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ハンガリー大使館
中欧に位置するハンガリーは、アジアに起源をもつ騎馬民族であったマジャル人が良質な牧草地を求め現在の地へ何百年もかけて移動し、定住したユーラシア大陸のもっとも西に住むアジアの民の暮らす国で、もっとも東に住む日本人を尊敬する親日的な人々が多く暮らす国でもあります。首都ブダペストは、ドナウの真珠とたたえられている美しい街で、日本人旅行者から「この街を歩いているだけでいつの間にか微笑がでる」との感想も寄せられました。日本の1/4の国土に9つの世界遺産を始め見所やグルメ、ワイン、温泉、音楽などが凝縮されており、訪れる旅人の五感を満たします。食という多様な切り口で皆様にハンガリーの魅力を存分に知っていただけるよう情報を発信していきます。