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記事詳細
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京都の名門料亭さん方も御用達な具沢山の飛龍頭はそのままでも超絶美味!
料理を生業としているので持ち寄りパーティーなどの時は期待外れではいけないな、と少しドキドキします。
先日もお茶事の椀物を言いつかったときは、身の引き締まる思いでした。さあ~何にしよう……。水屋での支度なので、出来たて熱々でお出しできない状況で皆さんにご満足頂けるお料理は?と、悩みに悩んで、よし!ここはプロに伺おう!と京都でお茶事の仕出しもしていらっしゃる友人の老舗料亭さんにお尋ねしたところ、ナイスアドバイスが!
「賀茂とうふ近喜」さんの“飛龍頭(ひろうす)”を季節の野菜と炊けば間違いないよ~とオススメを頂いたのです。
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早速取り寄せるとふっくら丸く大きめの飛龍頭、そっと割って中を見るとものすごい具沢山!それもきれいに整った、北海道産のユリ根や銀杏、木耳がたっぷり詰っているのです。肝心のお豆腐の部分ももちろん美味しい~。糖分の多い国産丸大豆100%を使われているので、大豆そのものの甘味や旨味を感じます。また飛龍頭本体は上質な油で1つずつ手揚げされているそうで、油臭さはまったくなく、むしろ風味の良いコクがあります。
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飛龍頭とは全国的には“がんもどき”という名称でお馴染みの豆腐に山芋などつなぎを加えて、具を混ぜて揚げた豆腐の加工品です。京都など西の方では「飛龍頭」または「ひろうす」と風流な呼び方が一般的です。ほ~がんもどきね……、と思わず。
まずはお店のお勧めのようにそのままを電子レンジなどで温めて、ポン酢などをかけて召し上がって見て下さい。ふんわりパリっとした揚げの中に、しっとり濃厚で甘味のあるお豆腐とほくほくのユリ根、ほろ苦い銀杏、コリコリの木耳の美味しさが広がります。炊く場合も油抜きなど不要。美味しいお出汁を取ったら、静かにコトコト炊くだけで、上品なお味の椀物が出来上がります。
お茶事でははしりの新筍と炊き合わせましたが、皆さまにいいお味ね~と仰って頂けて良かったです~~~。美味しい 食材が手に入れば、家庭料理はほぼ成功したようなもの。
料理上手の近道に、賀茂とうふ近喜さんの飛龍頭がお役立ちです。
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賀茂とうふ近喜 “飛龍頭”
郵便番号:〒600-8013
住所:京都市下京区木屋町通松原上ル三丁目天王町142
TEL:075-352-3131
FAX:075-352-3121
※掲載情報は 2017/04/13 時点のものとなります。
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キュレーター情報
田中伶子クッキングスクール校長
中村奈津子
日本女子大学食物学科卒業後、全日本司厨士協会に就職。ニューヨークのニュースクール、フィレンツェのラ・フォールアカデミー、香港鴻星料理学院で学ぶ。2006年ニューヨーク駐在時より料理教室「LOVELY TABLE NEW YORK」を主宰。2009年帰国後、実家田中伶子クッキングスクールに勤務。2012年「LOVELY TABLE GINZA」開校。現在もニューヨークを行き来する活動をしている。
PHP研究所発行月刊誌「JAPAN CLOSE-UP」に料理記事連載。光文社「VERY」「女性自身」などに寄稿。BSフジ阿川佐和子氏の「阿川ごはん」レギュラー出演。日本テレビ「ZIP!」定期出演中。
主婦と生活社発行「一生作り続けたいおかず~50年の名門料理教室のベストレシピ150」が2014年本屋レシピ本大賞4位入賞。2014年9月講談社発行「本当に作りたい料理、ぜんぶ。」好評発売中。