ヨーロッパの中でも旅行客に人気の国ドイツ。ドイツグルメといって真っ先に思い浮かべるのは「ビール」や「ソーセージ」でしょうか。特徴として、食事は朝食と夕食は簡単なもので済ませ、その分昼食にたっぷり時間をかけて食べるのがドイツ流なんだそうです。
今回は「ソーセージ」を使った代表的な料理はもちろん、地方独特の文化を持った「じゃがいも」グルメや人気のスイーツも紹介します。これを見たら明日にでもドイツに旅立ちたくなってしまいますよ。

ドイツはパンの国といわれるほど、朝食から夕食まで食卓の主役はパン。ハードなパンはもちろんサンドイッチの種類も豊富に揃います。中でもドイツ全土で愛されるサンドイッチといえば「レバーケーゼ」。厚切りの四角いソーセージをパンに挟んだメジャーな一品です。また海に面したドイツ北部の町では、小さなエビをパンいっぱいにサンドしたものや、フィッシュ・ブレートヒェン（塩漬けニシン）と生玉ねぎのサンドイッチが好まれているそう。どれもとってもおいしそうですね。

フラムクーヘン（Flammkuchen）はドイツの南西部、プファルツやバーデン地方でよく食べられる、薄いピザのような食べ物。フラムは炎を意味します。フラムクーヘンを食べる地域は美味しいワインの産地でもあり、ワイン居酒屋へ行くとおつまみにフラムクーヘンが出されるところもあります。地元のワインと楽しむフラムクーヘンは格別のおいしさです。

ブランド名： leckermaul（レッカーマウル）
商品名：フラムクーヘン（お取り寄せ可）

フランスと国境を接しドイツ南西に位置するザールラントは、フランスとドイツ両方の食文化を併せ持つエリア。そのエリアを代表する料理がこちらの「ホーリッシェ」。作り方はすったジャガイモとつぶしたジャガイモをよく混ぜ、コーンスターチ、塩、バターを混ぜてよく練りこみます。そこにレバーペーストやクルトン、フランスチーズを入れて丸め、お湯で10～15分煮たらできあがり。生クリームソースをかけたりザワークラウトを添えれば、本格的な一皿の完成です。

続いてもザールラント地方の伝統料理「ディッベラッベス」をご紹介します。すりおろした生のジャガイモに、細かく切った玉ねぎやベーコン、にんにく、ねぎ、卵を混ぜて焼き上げたもの。アップルソースをかけて食べるのがドイツ流で、一見パンケーキのようにも見えますが、ソースをかければ日本でいうお好み焼きのようにも楽しめるそう。記事にはレシピがあるので、気になった方はぜひ家庭でもトライしてみて！

実はヨーロッパ有数のチーズ生産国でもあるのをご存じでしょうか。さまざまな種類のチーズが存在しますが、その中でも特に有名なのがバイエルン州で作られる「アルゴイヤー・ベルクケーゼ」。アルプスの高地牧場で放牧された牛の無殺菌牛乳で作られ、口に入れるとナッツを食べているような味わいがするそう。知らなかった！という方はぜひ一度試してみて。

続いてご紹介するのは、ドイツ最大の国土を持つバイエルン地方で親しまれるスイーツ「プリンツレゲンテントルテ」。当時のバイエルン王国の摂政王子ルイトポルトを称えて作られたのがきっかけといわれています。ビスケット生地にバタークリームを重ねて７層にし、表面をビターチョコレートでコーティング。7層にした理由はルイトポルト王子の時代にバイエルンを7つの区に分けたからといわれています。チョコレートのビターさとバタークリームの甘さが見事にマッチしています。

ドイツ中西部ヘッセン州の大都市フランクフルト。歴史的な建造物と近代の高層ビルが調和する美しい街の伝統菓子として愛されるのが「フランクフルタークランツ」です。王冠をかたどった生地を覆うしっとりとした純白のバタークリーム。ケーキの上にはカラメルしたくるみ（クロカント）をたっぷりまぶし、チェリーをデコレーションしました。クリスマスやイースターなどの特別な日に食べられることが多いそうですよ。

フルーツの中でもドイツ人が愛してやまないのはリンゴで、フランクフルトとその周辺地域はアップルワインの産地としても有名です。爽やかでクリアなものから濁りのあるもの、酸味のきいた飲み口や甘いタイプなど種類も豊富に揃います。ドイツ料理とあわせていただきたいですね。

そして最後に紹介するのが、ドイツの王道ソーセージ！今では国を代表するグルメのひとつにもなっていますが、ケルンでは豚の血を使うソーセージ「ブルートヴルスト」が有名で、日本でおなじみの「フランクフルトソーセージ」は、フランクフルト（ヘッセン州）で生まれたソーセージです。中でもぜひ味わっていただきたいイチオシが、ミュンヘン名物の白ソーセージ「バイスブルスト」。ふわっとした食感と甘みが特徴的で、たっぷりマスタードをつけて食べれば絶品ですよ。