王子のために作られたケーキ!バイエルンを代表する「プリンツレゲンテントルテ」

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王子のために作られたケーキ!バイエルンを代表する「プリンツレゲンテントルテ」

オーストリア、スイス、チェコと国境を接する、ドイツ最大の国土を持つバイエルン州。首都ミュンヘンはベルリン、ハンブルグに次ぐ三番目に大きな都市で、BMWやアウディーの本社もこの町にあります。ヨーロッパの中でも最も長い歴史を持つバイエルンは、かつては強大な公国でした。現在でも、バイエルン王国の面影を見つける事ができます。

王子のために作られたケーキ!バイエルンを代表する「プリンツレゲンテントルテ」

世界的にも有名な観光スポットとしては、崖の上にそびえ立つ「ノイシュヴァンシュタイン城」が有名です。この城は、1869年から1886年にかけてルートヴィッヒ2世のために建てられました。ルートヴィッヒ2世は、このような建築や音楽に浪費を繰り返し「狂王」として知られていますが、その後を継いだのがルイトポルトという人物でした。

王子のために作られたケーキ!バイエルンを代表する「プリンツレゲンテントルテ」

ルイトポルトは「摂政王子」と呼ばれ、今でもバイエルンでは摂政宮通りや摂政宮劇場などの名前が残っています。ルイトポルトの時代に生まれたスイーツ「プリンツレゲンテントルテ」は、ビスケット生地にママレードやアプリコットのレイヤーと混ぜたバタークリームのレイヤーを塗って7層に重ねて、表面をビターチョコレートでコーティングしたケーキです。なぜ7層なのかというと、ルイトポルトの時代に、バイエルンを7つの区に分けた事から、記念に作られたケーキです。当時は、ルイトポルトに許可されないと「プリンツレゲンテントルテ」という名前は名乗れなかったそうです。パイ生地のサクサク感とバタークリームのしっとり感、チョコレートのビターさとバタークリームの甘さが見事にマッチしたバイエルンを代表する大人のケーキです。

※掲載情報は 2017/03/21 時点のものとなります。

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ドイツ連邦共和国大使館

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駐日ドイツ連邦共和国大使館は、日本におけるドイツ政府を代表する機関です。ヨーロッパの中心に位置しているドイツと日本は、去る2011年、外交関係を樹立してから150周年という節目を迎えました。そして、今後も互いに両国が協力し合いながら、現在の友好関係を保ち、またより深めながら手を取り合って未来へ向かっていこうという思いをこめ、「ドイツと日本-ともに未来へ」というモットーの下、日本の皆さんにより深く、広く、ドイツを知ってもらうべく、様々な形で活動を行っています。こちらのサイトでは、ドイツの伝統や郷土・食文化についてお伝えします。

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