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梅の季節には絶対食べたいお菓子の名品。贈って喜ばれること間違いなし!
北陸地方と和菓子を結びつけるなら石川県金沢市を思い浮かべますが、石川県と並んで富山県は加賀藩の前田家が治める領地でした。今回ご紹介する「万葉の梅園」は北陸地方富山を代表する銘菓のひとつです。
富山県第2の都市高岡市には、2代目藩主前田利長が隠居した高岡城跡が城址公園として保存されています。兼六園の3倍の面積があり野趣溢れる「高岡古城公園」が有名です。
「万葉の梅園」は梅の蜜煮を白餡と求肥でくるんだ上品なお菓子です。国産の古城梅をじっくりと時間をかけて一粒丸ごと、種が入ったまま柔らかく蜜煮してあります。古城梅は南高梅と共に有名な梅ですが、青いダイヤと呼ばれるくらい貴重なものだそうです。
餡は北海道産白いんげん「手亡豆」のみで自家製餡した白餡で、北陸産の餅粉を使った求肥で包んであります。求肥が薄く蜜漬けされた梅の酸味と白餡の甘みがうまく調和した絶妙なバランスの柔らかさです。
梅の酸味はほとんど感じられないまるでフルーツ餅のようですし、紅白の色合いが美しいのでお祝いのお菓子と言えます。
日持ちがしないお菓子なので翌日には求肥の固さが気になりましたが固さに変わりはありませんでした。
「万葉の梅園」は万葉集の歌にちなみ創作した越中銘菓。万葉の故地、越中富山高岡で生まれた郷土を代表するお菓子です。婦人誌の年末特集で紹介されるほどの富山の銘菓です。友人にも都内デパートに出店した時は必ず買いに行くほど熱烈なファンもいます。
※掲載情報は 2017/03/30 時点のものとなります。
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キュレーター情報
パンシェルジュ
石野衣絵子
パンと菜食料理教室「る・くりま」主宰。各種天然酵母で作るパンとゆるいマクロビをベースにした菜食料理が得意。日々作るパンや料理は、美味しくそして安全であるべきだと考えています。素材選びと素材が持つ力を信じて、引き算で作る工夫がいっぱいのレシピが好評。料理教室やパン教室に通うのが趣味だったのですが、気が付いたら教える立場になっていました。教室運営の傍ら、企業向け講師・区民講座・レシピ開発・調理指導委託業務。リマ・クッキングスクール師範科卒業。みそソムリエ。調理師。