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旨味豊かな大浜大豆と天然にがりが生むまろやかな味わい
大浜大豆は能登半島最北端の端珠洲市に古くより伝わる在来種。通常の大豆よりも2ヶ月収穫が遅く、栽培に手間がかかるため、昭和30年代頃より生産が減少し続けていました。しかし、現在では地域の恵みを守り、次世代へ伝えるために栽培を復活・振興させています。
そんな愛情と手間ひまかけて育てた大浜大豆で作る「地豆腐」は豆の旨味たっぷりで、ふくよかな味わいに満ちています。
使用しているにがりは伝統の揚げ浜式製塩法で造られる「天然にがり」。「地豆腐」のまろやかでやさしい味わいは、この「天然にがり」があってこそ。大豆の繊細な甘さや香りを引き立てて、コクのある豆腐の味わいを生み出す決め手となっています。
「地豆腐」はもめん、きぬ、おぼろの3種類。それぞれの異なる食感と味わいはいつ食べても何度食べても飽きのこない病み付きになる美味しさです。
「地豆腐」のホントの味わいを楽しみたいのなら「おぼろ」がオススメ
濃厚でまろやかな味わいとふんわりとろける食感が魅力です。パックの中の水分は天然にがりのミネラルと大豆の旨味が溶け出て、上質なスープのように美味しいので残さず食べます。
醤油や薬味もじゃまになるほど素材そのものの風味がよいので、あれこれ手を加えずにそのまま食べるのが一番。シンプルに粗塩をかけて「地豆腐」本来の味わいを楽しみたいですね。
「きぬ」は口あたりがとてもなめらか
とても柔らかいのでグツグツ煮すぎるとくずれてしまうので、やはりシンプルに冷や奴や湯豆腐、味噌汁などで食べたいです。
加熱調理に最適な「もめん」
「もめん」は3つの中で一番しっかりとしているけれど、通常の木綿豆腐よりも柔らかい食感。冷や奴はもちろん鍋、すき焼き、麻婆豆腐などの加熱調理にもむいています。30分〜1時間ほど重しをして水切りしたものをステーキにしても絶品です。
3種類それぞれ特徴が明確なので、料理にあわせて全部試していただきたいです。お豆腐の概念をいい意味で覆す大浜大豆 地豆腐、お試しください!
※掲載情報は 2017/03/26 時点のものとなります。
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キュレーター情報
糀料理研究家/ワインエキスパート
小紺有花
家族の健康の為に始めた糀の発酵食の研究。知れば知るほどそれは世の中全ての人達に必要な物だと気づきました。
毎日の食事のひと口ひと口が私達の心と身体を造り、暮らしを彩り、人生をかたち造ってゆくのです。
糀の発酵食はより良い食生活を手軽に、気軽に、楽しく実践する為の最良のツールです。
食のグローバル化により日本人の日本食離れが進む中、古来より日本の食文化と健康を支えてきた伝統の発酵食を次世代に伝えるべく、現代人のライフスタイルや食の嗜好にマッチする糀の使い方を提案し、新しい糀食文化の創造を目指しています。
発酵調味料をたくみに使った手軽で簡単に作れるオリジナルレシピが好評。
商品開発、カフェメニュープロデュースや料理ワークショップや講演会、食育セミナーなど食に関わる様々な活動を全国・海外で展開。
テレビや雑誌などでも活躍。
著書4冊。
「卵、乳製品、白砂糖なし。塩麹&甘酒で作る、麹のおいしいスイーツレシピ」
「塩麹のおつまみとおかず」
「しょうゆ麹でもっとおいしい日々のごはん」以上3冊 河出書房新社
「麹、甘酒、自然食材を使った減糖レシピ」日東書院