【世界の食器シリーズ】グッチが再建支援したイタリアの伝統リチャードジノリ

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フレンチにもしっくり合うイタリアの伝統

【世界の食器シリーズ】グッチが再建支援したイタリアの伝統リチャードジノリ

「リチャード ジノリ」は、カルロ・ジノリ侯爵が1735年にドイツのマイセンに負けないものをイタリアにも作りたい、との思いから自ら研究を重ね、フィレンツェに近い自領ドッチァに窯を創設し、その歴史がスタートしました。アウグスト・リチャード氏によるリチャード陶磁器会社(ミラノ)との合併により、1896年から現在の「リチャード ジノリ」となりました。

 ベルエッポックに華咲いた「アールヌーボー」文化は、イタリアでは「リバティ・スタイル」と呼ばれ、自由な感性で広がるデザインは深い味わいがあります。流れるような曲線、自然の植物などがモチーフとなった女性的なライン。以来、ジノリ家が5代にわたりそのクラフトマンシップを守り続け、世界の貴族階級や高級ホテル、レストランに支持されてきました。しかし、高級食器の販売が低迷する中、2013年に破産、300年近いその歴史も危機に遭遇しますが、同年4月、グッチが買収し、経営再建に乗り出します。

ジノリ最古の代表作である「ベッキオホワイト」やトスカーナのとある貴族の為に造られた「イタリアンフルーツ」は不朽の名作といわれます。フレンチレストランOZAWAではミュゼオ、アンティコなどのクラシックをベースにモダンなデザインも使用、楽しい食卓を演出しています。

【世界の食器シリーズ】グッチが再建支援したイタリアの伝統リチャードジノリ

「アンティコ」とイタリアンフルーツにスイーツ

【世界の食器シリーズ】グッチが再建支援したイタリアの伝統リチャードジノリ

「ベッキオホワイト」と肉料理

※掲載情報は 2015/05/16 時点のものとなります。

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キュレーター情報

川尻倫明

ホテル・レストラン運営コンサルタント

川尻倫明

日本を代表するフレンチレストラン「銀座レカン」を皮切りに、世界№1ソムリエ田崎真也と共にホテル西洋銀座のレストラン部門を立ち上げる。その後各地でホテル副総支配人、ホテル総支配人等を歴任。パリ「マキシム」、カンヌ「ムーラン・ド・ムージャン」、ロスアンジェルス「ベル・エア」等、海外三ツ星レストランでのサービス実績ほか、エドモンドロスチャイルド等のVIP担当経験など、世界トップレベルのサービスとホテル・レストランマネジメントのエキスパート。「広島から世界へ」をコンセプトにグローバルに活躍できるサービスパーソンの育成を目的に各地で指導を行っている。
Orientarl Hotel広島 スーパーバイザー / キュリオシティ㈱シニアコンサルタント / F&Bマネージメント代表

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