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Loppisという名のフリーマーケット！
スウェーデンは、古い物を大事にする文化が根付いています。もちろん流行はありますが、家具、食器、家などは、修理を重ねて古いものを長い間使うということが昔から愛されています。この文化はスウェーデンを初めとした北欧諸国でも見られる姿勢です。この姿勢がよく現れているのが、「Loppis(ロッピス)」です。
Loppisは簡単に言うとフリーマーケットです。スウェーデンの各都市で盛んに行われるLoppisは、毎週日曜日に特に盛んに開催されます。ヴィンテージの食器や、家具、そしてファーマーズマーケットも併設され、非常に多くの人でにぎわいます。スウェーデンの観光の一つの目玉として海外観光客の方も多く訪れていただいています。Loppisは地方でも目にすることができます。各家庭の軒先で自身が使わなくなったものを売りに出して、近所の方が購入し、大事に使うという光景は日常に溢れています。特に、春から夏に向かうスウェーデンの良い季節の一つとしても知られるこの季節は、Loppisは外で開催されることが多く、外に出かける大きな理由の一つになっています。
鎌倉でLoppisを体験できるイベント
そんなスウェーデンのLoppisを体験できるイベントSweet Sweet Sweden+が主催する、「海・空・お日さまの北欧マルシェ」が、5月9日(土)、10日(日)に、潮風を感じられる鎌倉由比ガ浜にある、「Born Free Works Kamakura」で開催されました。
天候を配慮して、建物内で開催された同イベント。スウェーデンの顔でもある馬の置物「ダーラナホース」もいくつか置かれ、棚は北欧を感じさせる白を基調とした作りで、お客様を迎えます。
小物から、ペーパーナプキン、食器、マスキングテープなど所狭しと並びました。今回主催の「Sweet Sweet Sweden+」代表の西村容子さんは、こういった催しを2009年から取り組んでいます。
元々北欧好きだった西村さんは、北欧のジャズレーベルで働いたときに、多くのスウェーデンの方と仕事をすることがあり、その際に感じた「穏やかさ」や、良い意味での「ゆるさ」そして、何より「自分と家族の幸せを第一に考える」という気質に感動してスウェーデンの虜になり、現在ではその良さを知ってもらいたいという気持ちで企画しています。
今回出展していただいている方も、その西村さんの想いに共鳴してくれた方々。鎌倉で素材からこだわったパン作りでファンが多い「mamane」さんは、今回のためにスウェーデン国民が愛しているといっても過言ではない「シナモンロール」を創ってくださいました。そして、実店舗を持っていない“旅する小さなお菓子屋さん”というキャッチフレーズで頑張っている「fikafabriken」さんは、スウェーデンらしい、たくさんの可愛らしいお菓子を持ってきてくださいました。
北欧デザインが取り上げられる機会が増えていますが、西村さんが思っているのは、「使いやすさ」「機能性」という部分。綺麗にデザインされているものは飾っておきたくなりますが、スウェーデンの食器や、小物というものは、是非どんどん使ってほしい、そうすることによって、より自分の身近になる。そうするとさらに創り手と、使い手の距離が近づいていく。デザインだけではなく、この使いやすさを含めて「北欧食器」なのです。
会場には、北欧好きのお客さんも非常に多く、フリーマーケットというよりも、団欒の場という表現がふさわしい程、会話と笑顔で溢れました。でも、これがスウェーデンのLoppisなのです。こういったイベントは定期的に行われているわけではありませんが、開場でも販売された「fikafabriken」さんのスウェーデンお菓子はネット上でも注文ができるので、親しい方と食べて少しでもこのLoppisの雰囲気を味わっていただけたらと思います。
※掲載情報は 2015/05/18 時点のものとなります。
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キュレーター情報
スウェーデン大使館
福祉の先進国スウェーデン。男女平等の国スウェーデン。それだけではなく観光としても有名です。スウェーデン北部に広がる大自然、世界一美しい首都ストックホルム、有名なガラスの王国など、スウェーデンには見所がいっぱいあります。食文化も非常に豊かで、洗練された乳製品はもちろん、牛肉、豚肉、魚介類の消費も多く、ジャガイモが付け合わせとして茹でて供されることが多いです。また、スウェーデン料理には膨大な種類のパンがあります。形や大きさ、ライムギ、エンバク、オオムギ、白パン生地、黒パン生地、サワードウ、全粒粉といった材料で非常に多くのパンが愛されています。多くの肉料理、特にミートボールが、リンゴンベリー・ジャムを添えて食べられており、代表的な伝統料理となっております。スウェーデン料理の菓子は、伝統的に酵母ロールパン、クッキー、ビスケット、ケーキの様々な種類があります。フィーカ（Fika、お茶の習慣）もスウェーデンで欠かせない食文化です。食文化という側面で、皆様にスウェーデンの魅力を感じ取っていただければ何よりも幸せです。
