アイルランド流クリスマスは家族が集まり、絆を深くする

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数々の神話をもち妖精の国と言われ、ナショナルカラーが緑でもあり、緑の国ともいわれるアイルランド。今回はアイルランドの食文化・伝統をお伺いしにアイルランド大使館に行ってまいりました。アイルランドで弁護士の資格も取得している二等書記官エリオット・ミルトンさんにお話をお伺いしてきました。

アイルランドの伝統的なクリスマス

アイルランド流クリスマスは家族が集まり、絆を深くする

アイルランド人にとってクリスマスは1年で一番重要なイベントです。移民として国外へ出ている多くの人たちも、国境を越えてふるさとに帰って来ます。アイルランドには、冬の一番寒い時期を乗り越えるための祭りが紀元前からありました。それがキリスト教の普及とともにクリスマスと一体化したと考えられています。クリスマスの本格的な準備は直前に行い、12月22日?23日にクリスマスツリーを飾ります。ツリーの根元にはお互いに用意した家族全員分のプレゼントが置かれます。24日は家中を掃除して忙しく過ごしますが、夕方には落ち着いて食事をします。12月24日の夜中12時からのミサが始まり、ここには普段教会へ足を運んでいない人たちもこぞって参加します。ミサから戻ると眠りに就きますが、この間にサンタクロースがやっきて、25日の朝になると早起きした子供たちがプレゼントを開けます。

特別な朝食「アイリッシュブレックファスト」

アイルランド流クリスマスは家族が集まり、絆を深くする

25日の朝は、家族揃って贅沢な朝食「アイリッシュブレックファスト」をいただきます。主な内容は厚切りのベーコン、プディング、目玉焼き、焼きトマト、ソーダブレッド、そして食後の紅茶です。プディングとは豚肉のソーセージのことで、豚の血を加えたものをブラックプディングと呼びます。黒いものと白いものの両方を食べます。ソーダブレッドはイースト菌の代わりに重曹を使って作るパンで、ずっしり重く噛みごたえがあります。朝食を終えると、家族みんなでツリーの周りに集まり、家族同士のプレゼントを一つずつ開けていきます。その後、きれいな服に着替えて出かけます。ミサへ行ったり、首都タブリンでは先祖のお墓参りをする伝統があります。また、ダブリンには「フォーティフット」という名の海水浴スポットがあり、一年で最も寒いこの時期に、崖から海へ飛び込むことも伝統になっているんですよ。そして家へ戻ったら、いよいよクリスマスディナーがスタートします。

ディナーの始まりにはクラッカーを鳴らして

アイルランド流クリスマスは家族が集まり、絆を深くする

アイルランドならではの楽しみとして、ディナーの前に「クリスマスクラッカー」を鳴らします。中にちょっとしたジョークの書かれた紙、小さなおもちゃなどが「おまけ」として入っています。それを一通り楽しんだら、ディナーをいただきます。前菜には野菜のスープやスモークサーモンが定番で、メインとなる料理は七面鳥のローストです。伝統的にはガチョウですが、今は七面鳥が主流になっています。3時間かけてじっくり焼き上げ、同時に大きな塊のハムも焼きます。付け合せにはローストポテトや、人参や大根のような野菜、赤キャベツなども食べます。デザートには、たくさんの材料と手間隙をかけて作る「クリスマスプディング」、メレンゲと生クリームを使いフルーツを飾る「パバロク」、日本のケーキとは違い、表面をアイシング呼ばれる砂糖の層で覆った「クリスマスケーキ」が伝統的です。また、挽き肉を使った「ミンスパイ」も伝統的なクリスマス料理と言えます。これらの食べ物を、家族のために一生懸命用意するのがアイルランドの習わしです。

アイルランドのクリスマスパーティの定番

アイルランド流クリスマスは家族が集まり、絆を深くする

アシュビィズ クリスマスクラッカー(プティングティー)セット

有限会社 シーラ

※掲載情報は 2014/11/27 時点のものとなります。

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アイルランド大使館

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アイルランドは、北大西洋のアイルランド島にある立憲共和制国家です。北東に英国北アイルランドと接し、首都はアイルランド島中東部の都市ダブリン。アイルランド人にとって無くてはならないものは「じゃがいも」ですが、牧畜業が盛んなため、乳製品や肉、その加工食品が多く食されています。また、海に囲まれ、豊富な魚介類が取れる事から、特に西部では、シーフードを中心とした料理に定評があります。パブで味わう黒ビールとオイスターは、まさにベスト・マリッジです!近年の経済発展と共に海外の食文化も取り入れられ、伝統料理と組み合わせた多くの創作料理で外食産業を賑わせています。また、紅茶の消費量は世界一、ビールのスタウトが多く作られてます。ナショナルカラーが緑というほど、緑に愛されているアイルランドの食文化を通じて、少しでも皆様がアイルランドを身近に感じていただければと思っております。

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