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東京ミッドタウン店限定のエッグタルトで女子心を掴もう
東京はスイーツの宝庫!世界中のスイーツが大集合していて、手に入らないものは無いというほどです。過去には様々なスイーツのブームが起こりましたが、アジアのスイーツも例外ではありません。
特に香港のスイーツは、アジアンスイーツブームが起こった2005年頃、当時東京・青山にあった香港スイーツ専門店「糖朝」がブームの火付け役となり、マンゴープリンが大ヒットとなりました。当時を知っている人は懐かしいと思うかもしれませんね。もちろん、現在も糖朝は全国で7店舗を展開していて、特製マンゴープリンは不動の人気。しかし、私が注目するのはマンゴープリンではありませんよ。
おすすめは卵をたっぷり使ったエッグタルト。通常、エッグタルトは丸い形をしていますが、このエッグタルトはハート型!見るからにキュンとしてしまいますよね。実はこれ、糖朝の店舗の中でも東京ミッドタウン内にある「粥茶館糖朝」のみで販売している限定のエッグタルトなのです。
まるでプリンのような濃厚卵のカスタードクリームにふんわりサクサクのパイ生地。全体的に甘さは控えめなのでさっぱりといただくことができます。店内で製造しているので、出来立てを購入することができるのも嬉しいところ。エッグタルトの良い香りに、家に持って帰るのが待ちきれず、思わず店内でいただくこともあるくらいに、たまらない魅力があります。
女性だけではなく、男性にも食べやすいエッグタルトなので、ホワイトデーに何を贈ってよいか迷ってしまうという男性は、“出来立てのエッグタルト”を口実にデートの約束を取り付けてみては?
あなたは、広東式、ポルトガル式どちらがお好み?
エッグタルトのルーツはポルトガルの「パステル・デ・ナタ」と言われていますが、そのレシピをイギリス人が英国風にアレンジしてマカオで広めたという説があります。また、広東語でエッグタルトは「蛋撻(ダンター)」といい、広東式エッグタルトとして中華圏でも人気のスイーツです。香港とマカオは共に中国の特別行政区で、行き来も容易にできます。イギリスから中国へ返還された香港とポルトガルの植民地だったマカオは、東洋と西洋の文化が交じり合うことで、エッグタルトも広まっていったのです。
エッグタルトには大きく2つの製法があります。
広東式のエッグタルトは、焼き色をあまりつけずにクッキー生地で焼き上げます。
一方、ポルトガル式のエッグタルトは、焼き目がしっかりついたパイ生地で仕上げています。
香港やマカオには、両方のエッグタルトが混在するほどに多くの種類が売られています。最近はポルトガル式のエッグタルトが日本でも主流になっていますが、エッグタルトにも違いがあるというのを知ってから食べるのも楽しいですね。
※掲載情報は 2017/02/22 時点のものとなります。
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キュレーター情報
アジアンフードディレクター
伊能すみ子
アジアンフードディレクター/1級フードアナリスト 舞台制作や民放気象番組ディレクターを経て、食の世界へ。調理師専門学校で調理、食文化を学びながら、食の専門家であるフードアナリストとして活動を開始。メディアを中心に飲食情報の提案やアジア各国料理の執筆、講演、講師、レシピ制作などを行う。
「ASEAN食のコンシェルジュ」、「タイフードコンシェルジュ」、「カンボジア旅のリポーター」などの肩書を持ち、食と旅の提案も手がける。年に数回、アジア諸国を巡り、屋台料理から最新トレンドまで、現地体験を専門webサイトにて多数掲載。書籍『専門店が教える スパイスの基本』(PHP研究所)では、レシピを担当。日本にいながらも他のアジア諸国のおいしい料理を楽しめるような、環境作りを目指す。