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菓子パンブームとか関係なく、ずっと山形で親しまれる
従来からパン(ブレッド)は日本でも人気で、一時は家庭で食パンを作るのも流行し、食パン製造機が売れまくった時期もありました(実は我が家にもあります。使ってないけど)。また、最近はパンもお洒落な感じが持てはやされ、ハード系とかドイツパンとかがブームになったりもしました。そして、今は菓子パンが注目され、岩手の人気店のリスペクト店が東京に誕生したり。そんな中、ブームなんて関係なく、山形でずっとソウルフード的に不動の人気を邁進しているパンをご紹介しましょう。それが「ベタチョコ」。昭和23年に創業した、山形県高畠町のパンメーカー「たいようパン株式会社」の作品。すごく真面目というか地域密着型のメーカーで、常にお客様に喜んで頂ける商品づくりを心がけたり、地元の小麦や国産小麦の使用を推進したり。
ベタチョコ新商品も目白押しで、さらに人気に拍車が
昭和39年に誕生した、この「ベタチョコ」は、コッペパンを半分に切ってバタークリーム、その上にパンを覆いつくすように大量のチョコを豪快に塗ったもの。コッペパンを両手で持って、パカっと内側に折ってチョコとサンドするようにしてかぶりつけば、バタークリームの優しい甘さとチョコの懐かしい美味しさが口いっぱいに広がります。「結構重いんじゃないの?」と思いきや、まろやかな甘さにやめられなくなり、気がつけば全部たいらげてしまうほど。しかもいろんな種類があるんです。バナナ、きなこ、抹茶など。冬季限定のホワイトや、新商品の粒々いちごなど、さらに最近はブルーハワイやさくらんぼも仲間入り。高畠町には出来立てが購入できる直売所があって特に評判。水、土、日、祝日のみの営業です。
※掲載情報は 2017/02/25 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。