今年開港150周年を迎える神戸港。明治時代から多くの外国船が出入りしたことで、古くから外国人居留地が形成された神戸は、日本の西洋文化発信地として栄えてきました。街にはどこかヨーロッパっぽい雰囲気が漂い、神戸の人は新しいものや西洋的なものが大好きだと言われています。そんな神戸で生まれたスイーツは、日本のスイーツ界をけん引するものばかり。歴史的な銘菓から最新の人気スイーツまで。神戸に行ったら絶対買って帰りたいお土産を集めてみました！

神戸は元町にある「モンプリュ」。2005年のオープン以来、スイーツに一家言ある神戸人をうならせてきた人気の洋菓子店です。料理教室も行っている店内には、お菓子作りに欠かせない道具が壁一面にびっしり。スイーツ好きが集まりにぎやかな雰囲気の店内も神戸らしいといえそうです。人気商品は「クレームオランジュ」。パリパリにキャラメリゼされた表面をスプーンでたたくと、中からはイタリアンメレンゲを使った濃厚な口当たりが特徴のオレンジのムースがとろり。甘さの中にさっぱりとした酸味を感じるクリームオランジュは常連さんのリピート率が高い一品です。

「あ、これ好きなんだ！」そう言ってもらえる率が高い神戸土産といえば「一番館」の「ポーム・ダムール」。フレッシュなリンゴを蜜でボイルし、ほろ苦いチョコレートでやさしくコーティングしたスイーツは、全国的に知名度が高い神戸スイーツのひとつです。甘酸っぱいリンゴは、柔らかいゼリーのようなクニャという独特の食感。ほろ苦いチョコレートとの相性がとてもよく、紅茶やコーヒー、またはシャンパンやウィスキーにも合います。神戸では「昔からファン」「バレンタインにあげたことがある」など、地元に根付いたスイーツだそうです。

チーズケーキと言えば、ニューヨークチーズケーキのようにクリームチーズをたくさん使ったベイクドタイプ、あるいは生クリームをたっぷり使ったレアチーズケーキが主流ですが、「観音屋」のチーズケーキは、そのどちらでもないオリジナル。ほんのり甘いカステラのようなスポンジに、塩分のきいたカマンベールのようなチーズがのったもの。オーブンで数分温めて、チーズがトロけた頃がおいしいタイミング。甘みと塩分のバランスが絶妙なバランスが癖になるほど。チーズ専門店ならではのチーズに対するこだわりは、チーズケーキにも存分に表れています。芸能人にもファンが多い商品。一度ご賞味あれ。

神戸・岡本の「モンロワール」は小さなチョコレート「リーフメモリー」で有名ですが、今回ご紹介するのは音楽好き、特にクラシック好きにはたまらないチョコレ―トセレクション「メロディー」。ダークチョコレートとミルクチョコレートという2種類のチョコレートに、楽器とト音記号の絵柄が立体的かつとても精巧に描かれているのです。楽器は、ヴァイオリン、ピアノ、ホルン、ハープ、トランペット。ト音記号にはきちんと五線譜も描かれているほど。細かい作業にショコラティエの繊細な技が随所に散りばめられています。音楽好きの人に贈るときっと喜ばれる一品。

神戸発のプリン専門店『ルーチェファーム』。元々、関西を中心に移動販売であちこちに売り歩き、現在店舗を構えるようになったそう。有名プリン店が軒を連ねる神戸において、新進気鋭のプリン専門店として、注目を集めています。特徴はその食感。スプーンを入れると、まるでホイップの中のようなふわっとした柔らかさ。実はこのプリン、一番上の部分は高品質な生クリームの層、その下がなめらかプリンの層の2層になっているのです。オーナーのモットーは、「シンプルな素材でどこまでミルクの風味を活かしたプリンにするか」。いらないものは極力使わないストイックな姿勢でプリン界に新風を巻き起こしています！

スモール・ラグジュアリー・ホテル協会より「世界一」と賞賛された、フランス料理界の重鎮、ベルナール・ロワゾー氏。そのベルナール氏による朝食メニューが食べられることでも有名な神戸北野ホテルは、一度は訪れてみたいホテルとして知られています。中でも神戸北のホテルの朝食に出されるコンフィチュールはスイーツ好きの間では知らない人はいないほどの人気商品。「いちご＆バナナ」は、爽やかないちごとまったりとしたバナナの甘さがそれ単体で完成されたスイーツのようなもの。お家でも手軽に使えるコンフィチュールは男女問わず人気のお土産。出張のお土産話と一緒に手渡しましょう。

神戸に負けず劣らずスイーツのメッカがお隣町の芦屋。日本有数の高級住宅街として知られるこの街では、自分のお気に入りのスイーツ店を見つけて通うのが芦屋流。「petit bisou」は、本場ヨーロッパのカップケーキを味わえる貴重なお店として、若い芦屋女性から絶大な人気を集めている洋菓子店です。カラフルなお花など女子ウケ抜群のコーティングは、見た目以上のおいしさでお土産にもぴったり。カップケーキ本来のおいしさを知ってもらうため、ぜひ早めに食べてもらうことを忘れずに。