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佐賀の老舗蔵元 天吹酒造の純米吟醸 いちご酵母
ワインや清酒は、原料である葡萄やお米が発酵することによって
アルコールへと変化していきます。
この発酵に欠かせないもの。それが、酵母です。
清酒においては、古くは自然界に存在した自然酵母(蔵つき酵母とか家酵母 等)から
造られていましたが、品質の安定供給のために研究開発された酵母(きょうかい酵母等)が、現在では広く酒造りに用いられているようです。
これらの酵母は、清酒もろみから分離した菌株から培養されたものだそうです。
そんな酵母開発の中で新しいもの。それが「花酵母」です。
「花酵母」とは、花の蜜から分離されたもので、東京農業大学短期大学部醸造学科酒類学研究室、中田久保教授の研究から開発されたもの。
日本酒のフルーティな味わい・香りを醸し出す自然酵母として、注目されているそうです。
その花酵母を積極的に採用し伝統的な酒造りを行っているのが、佐賀県の天吹酒造。
創業1688年という300年の歴史を持つ老舗酒蔵です。
天吹という名前は、蔵元の北東に位置する天吹山に由来するそうです。
今回紹介させていただくのは 数ある花酵母の中の
「いちご」酵母で造った純米吟醸酒。
そして こちらがいちごの花です。
ほのかなストロベリーの香りがあり、味わいはすっきりとフルーティ。
酸味もありながら、清酒ならではの旨みもしっかりと感じられます。
きりりと冷やして飲みたい清酒です。
こちらの可愛らしいラベルは、女性を意識して以前に雑誌steady.とコラボしたときの
特別バージョン。http://www.amabuki.co.jp/news/000208.php
女子会向けの日本酒です。
昨年11月に佐賀の蔵元へお邪魔した時に、ご案内いただいた会長の木下氏から
「この日本酒は、生苺と合わせるのがおすすめ。」
とアドバイスをいただきました。
苺と日本酒??
シャンパーニュに苺は定番のマリアージュでしたが、なるほど、「いちご酵母」ですから!!
早速マリアージュしてみました。
意外でしたが、フルーティで酸味もあるこの「いちご酵母」とは
生苺の甘さがまたアクセントとなり、新しい清酒の飲み方を発見できました。
また、おちょこではなくワイングラスでこそ、この日本酒の良さを堪能できます。
蔵元の試飲でも、すべてワイングラス使用でした。
ワイングラスに注いで味わってみてください。
ご案内いただいた、天吹酒造10代目会長の木下武文氏。
酒造りのいろはを大変わかりやすく解説してくださいました。
今注目の花酵母から造られる純米吟醸酒。
おすすめです。
※掲載情報は 2017/01/21 時点のものとなります。
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キュレーター情報
チーズ&ワインナビゲーター
山田好美
フランスチーズ鑑評騎士/チーズプロフェッショナル。シニアワインエキスパート/上級ドイツワインケナー。フランス愛好家。英仏語講師として活動する中で現地のワイナリー、チーズ生産者を訪れるようになりより確実な知識をと資格取得。現在恵比寿のレコール・デュ・ヴァンにてチーズ講師として初心者から資格を目指している方のお手伝いをしています。またチーズプロフェッショナル協会 チーズ検定講師 ソムリエ協会 ワイン検定講師として 検定を通して幅広い年代の方々へ チーズ&ワインのある豊かな食生活を広めております。近年は国内の生産者にも目を向け ヨーロッパに負けないチーズ&ワインを応援しています。