何かと人が集まるこの時期。メニューを考える時間のないとき、“焼肉”はいかがでしょう。お肉を用意するだけで良い焼肉は、おいしくてみんな大好き、失敗もほぼない上に超お手軽という最強のパーティーメニューです。いつもと違う「焼肉のタレ」を用意すれば、たちまち特別な料理に変身しますよ。もちろんパーティーだけでなく、普段の食事でもご活用くださいね！

宮崎県小林市という霧島方面の山あいの小さな町にある『今釜屋』の商品は、“焼肉のタレ”のみ。前身は家族で焼肉屋さんを営んでいましたが、水害の影響で閉店。その後“タレ”だけでも売ってほしいというお客さんの声で販売を始めたそうです。小林市特産の梨を使って上品な味わいを表現した「やみつき梨だれ」は玉葱、長葱、バナナ、ニンニクなどを独自のレシピでブレンド。いくら食べても食べ飽きない味わいは一度お試しあれ。

宮崎県民に広く愛されている“焼き肉のタレ”といえば「戸村の焼肉のタレ」。どの家庭の冷蔵庫にも一本常備されているとまで言われる、県民のソウルフードなのだとか。1965年の開業以来、一本一本丁寧に手作りするタレは、新鮮なリンゴやバナナをたっぷり使ってフルーティーでニンニクの旨味を十分に活かした、タレにとどまらぬ万能調味料です。焼肉のタレとしてはもちろん、チャーハンや焼きそばの隠し味としても使われています。

大分県にある昭和57年に地域のトマト農家23戸が集まって結成された恵良原トマト婦人部を母体に発足した、大分県にある『めぐみ会』。看板商品のケチャップの傍で密かに評判を集めているのが「焼き肉のたれ」です。ついついたっぷり付けてしまうおいしさのタレは、濃厚な味の中にも旨みと辛みが調和された味わい。野菜とフルーツが12種類も使われる、自家製の秘伝味噌がコクを加えて、うまさの決め手となっています。

大阪地下鉄の本町駅23番出口に近いところに、大地の恵みを手軽に楽しめるようにというコンセプトの店『vege食堂あらき家』があります。こちらで味わえるのが、讃岐の天然醸造醤油を燻して作った「燻製醤油」です。焼いた肉につけて頬張ると、深い味わいとスモーキーな香りが重層を成して口内に広がります。卵かけご飯やサラダドレッシングとしても楽しめる薫香深さです。

三越伊勢丹グループの新ブランド『ISETAN MITSUKOSHI THE FOOD』の「肉のたれ」シリーズ。化学調味料は不使用で、どんな素材や調理でも扱いやすく、程よい文量という使い手の希望をすべて叶えたような一品。豚・鶏・牛というそれぞれの肉に合うような味付けに別れているのも、ユニークな点。焼いた肉をそのまま手元で付けても良いですが、前の晩からお肉を漬け込むとお店のような味わいになりますよ。

島根県雲南市は様々なスパイスが作られている名産地。市の中心部に近い三刀屋町の特産である梅を使った特産品をと開発されたのが「梅ピリサルサ」です。梅肉をベースに、ブランド唐辛子の“おろちの爪”やニンニクなどを加え、辛みと酸味が一体となった和風サルサソースは、市販の焼肉のたれに混ぜるだけでも食欲がわく味わいになります。焼肉だけでなく、野菜のディップや焼き鳥、豚肉のソテーにもぴったりなので合わせてみて。

石川県輪島市門前町に自生する“行者にんにく”。行者にんにくとは、山にこもり荒行に耐える行者たちが滋養強壮のために食したニラを短くしたような山菜のこと。にんにくほどの臭いはなく、栄養価にも優れています。その葉をペースト状にして、茎を細かく刻み、味噌などの調味料と混ぜて半日ほど煮た「行者にんにくみそ」は、そのままだと甘くやさしい味わいで、焼肉のたれに混ぜるとぐっと旨さが増します。

ジンギスカンを主に扱う北海道の『松尾ジンギスカン』が、北海道産山わさびに秘伝のタレで味つけした「雪わさび」です。別名“わさび大根”とも呼ばれる雪わさびは、ローストビーフの添え物に使うホースラディッシュに似たような味で、わさびの清々しい香りと大根に似た味でフレッシュ感が漂い、焼肉のたれに混ぜても、薬味として添えてもよく合います。重たい味が続く焼肉の口直しとしても大活躍してくれるはず。