もうすぐお正月!ところで、おしることぜんざいって何が違うの?

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お正月といえばお餅。お餅といえばおしるこやぜんざい。甘い小豆とつるんとした白玉は日本人で良かった、とつくづく感じさせられるスイーツです。ところでおしることぜんざい。同じもののようにとらえられている人もいるかもしれませんが、地域によってそれぞれ違いがあるということを、ご存知でしたか?関東では、汁気のあるもの全般を「おしるこ」、汁気のない餅に餡を添えたものを「ぜんざい」と呼んでいるのに対し、関西では、こしあんを使った汁気のあるものを「おしるこ」、粒あんを使った汁気のあるものを「ぜんざい」、汁気のないものは「亀山」や「金時」と呼ばれているのです。とはいえ、流通が整った現在では関東で京風のおしるこを食べることも、関西で江戸前のぜんざいが出ることも珍しくありません。お正月の帰省は、そんな小ネタを土産話にしてみては?

1:栽培が困難な貴重種、白小豆でつくる白小倉しるこ

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赤坂にある有名和菓子店「とらや」は多種多様な和菓子を扱っています。この時期におすすめは「和三盆糖入お汁粉」シリーズ。つぶ餡の小倉汁粉、漉し餡の御膳汁粉、粒白小豆餡の白小倉汁粉の3種です。中でも白小倉汁粉は、栽培がとても難しく栽培量が非常に少なく大変高価な豆である白小豆を使用した貴重なもの。なかなか食べることができない豆ですが、経営規模の大きいとらやだらかこそ取り扱いができるのだとか。普通の小豆よりもえぐみがなく、甘さ控えめで上品な印象を受ける白小豆。レトルトなので、常温でそのまま食べても問題ありませんが、温めるとより白小豆の上品な甘みがわかりやすいはず。貴重な白小倉汁粉、ぜひこの機会に食べてみてください。

2:ベーシックなぜんざいを味わいたいなら、老舗和菓子屋たねや

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おしるこやぜんざいは、小豆を砂糖で煮るだけだからお家でもできる、と思われがちですが、お豆を煮るのは相当な手間と時間がかかります。煮過ぎると割れてしまい濁った味になってしまうし、ちょっと目を離すと焦げてしまいます。そのため、お家で楽しみたい場合も専門店で購入したほうが賢明。ベーシックなぜんざいを楽しみたいなら、和菓子老舗の「たねや」がおすすめ。言わずと知れた名店ですが、ぜんざいは冬の人気商品のひとつです。ぜんざいの庶民的味わいがありつつ、たねやならではの品の良さを保ったぜんざいは、わんこそばのように何倍でも食べられてしまいそう。

3:開けてビックリ、これがおしるこ?

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平安神宮の近く岡崎エリアにある「京華堂利保」のおしるこは一風変わったており、サプライズの贈り物として人気を博しているのも納得の一品。箱を開けると中に並ぶのは、「筍」と「松茸」?しかし実はコレ、お湯をかけるとおしるこになるというから驚きです。筍と松茸の形をした最中のような生地はお湯で柔らかくなり、おしるこの中で柔らかいお餅のように感じられるそうです。ちょっと変わったものを贈りたい、サプライズのプレゼントなどに人気の一品です。

4:ぜんざい発祥の地は、縁結びで知られる出雲の国

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今では全国で愛されるぜんざいですが、江戸初期の文献「祇園物語」などの記載によると、その発祥は出雲だといわれているそうです。出雲では旧暦10月に全国から神々が集まり、「神在祭」と呼ばれる神事が執り行われますが、その際に使われたのが神在(じんざい)餅です。その「神在餅」が「ぜんざい」の語源と言われています。出雲のぜんざいは、水・小豆・砂糖・食塩のみというシンプルな仕込み。 甘さ控えめで、あずきの粒感がしっかり残っており、ぜんざいそのもののおいしさを存分に味わえます。常温、温め、冷え、どの温度帯でも楽しめるのもいいですね。

5:有機栽培の玄米だけを使用した、ホッと優しい玄米汁粉

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愛知県半田市。半田駅前の半田銀座にある「若松軒」は、有機栽培、無添加の原料だけを使用した手作りの和菓子屋さんです。おしることいえば小豆を使用することがほとんどですが、この若松軒の「玄米志る粉」は、玄米でできています。袋を開けるとふわっと広がる玄米の香ばしい香り。小豆しること比べてもクセがなく、甘みもかなり抑えられているので、おしるこというよりは、少し甘めのあるスープのような楽しみ方もできるでしょう。玄米は、愛知県知多半島のれんげ畑で有機栽培されたものを使用。大正初期から変わりなく和紙の袋にこより結びのパッケージが、手作りの優しさを醸し出していてホッとします。

6:ぬくぬくのこたつであえて冷やしぜんざいを楽しむ!

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京都東山茶寮の抹茶ぜんざいは、上質な宇治抹茶と自家製あんが醸し出す贅沢なぜんざい。使用している抹茶は、宇治の老舗「堀井七茗園製」のもの。石臼で挽いた上質な抹茶だけを使用しているのでまるでお薄を味わうように、軽やかな抹茶が特徴的です。大人のたしなみのような贅沢なぜんざいは、温めや常温ではなく、冷えで食べるのがおすすめだそう。冬に冷やしぜんざい?と思われるかもしれませんが、抹茶の味わいを最も楽しめる冷やしぜんざい。お部屋を十分暖かくして、こたつの中で食べる冷やしぜんざいで、大人だけの贅沢なひと時を過ごしましょう。

※掲載情報は 2016/12/31 時点のものとなります。

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