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ドイツでも珍しい羊が食べられる場所
ドイツのニーダーザクセン州の中心都市、ハンブルクから電車で約30分の場所に位置するリューネブルク市。この街は中世、塩が非常に高価だった時代に塩の生産で栄え、今も町並みにはその繁栄を物語る建物が多く存在します。特に市庁舎は有料博物館となっていて、国宝級の絵画、彫刻が保存されています。
もうひとつ有名なのが、郊外にある2万キロ平方メートルにも及ぶ国立公園「リューネブルガー・ハイデ」です。夏になると、紫色の植物「エリカ」が咲き誇り、その美しさに遠方からも観光客が多く訪れます。散歩好きなドイツ人は、この国立公園で何時間ものんびり過ごします。
「リューネブルガー・ハイデ」には、この公園の象徴とも言うべき長い角が印象的な「ハイデシュヌッケン」という羊が生息しています。群れになって生活していますが、人間を襲うような事はありません。「ハイデシュヌッケン」は、ドイツでも限られた地方にしか生息しておらず、リューネブルクではこの羊を使ったドイツの中でも珍しい郷土料理を食べる事ができます。この料理はあまり家庭で食べる事はなく、レストランで食べるのが一般的です。リューネブルガー・ハイデでとれた、じゃがいも、きのこやニンジンを添え、ソースには「ハイデシュヌッケン」を焼いた時に出る肉汁に赤ワインを混ぜて作られます。
ソテーにされた「ハイデシュヌッケン」は、非常に筋肉質で、脂身が少なく、荒地のハーブを食べているのでとても香ばしい風味が味わえます。リューネブルガー・ハイデで美しい自然を楽しんだ後は、是非レストランで「ハイデシュヌッケン」を味わってみてください!
今回は広報文化担当公使付アシスタントアリヤネ・ヘアテルさんにインタビュー致しました。
香ばしいさっぱりとした味わいのハイデシュヌッケンには、ビールがとてもよく合います。今回ご紹介するのは、おいしい水の街リューネブルクが生んだご当地ビールLüneburger Pilsenerです。さっぱりとした味わいがハイデシュヌッケンのこってりとしたソースととてもよく合います。
※掲載情報は 2016/12/22 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ドイツ連邦共和国大使館
駐日ドイツ連邦共和国大使館は、日本におけるドイツ政府を代表する機関です。ヨーロッパの中心に位置しているドイツと日本は、去る2011年、外交関係を樹立してから150周年という節目を迎えました。そして、今後も互いに両国が協力し合いながら、現在の友好関係を保ち、またより深めながら手を取り合って未来へ向かっていこうという思いをこめ、「ドイツと日本-ともに未来へ」というモットーの下、日本の皆さんにより深く、広く、ドイツを知ってもらうべく、様々な形で活動を行っています。こちらのサイトでは、ドイツの伝統や郷土・食文化についてお伝えします。